大型加速器を使った基礎科学の研究は、多くの国が参加する国際協力で推進されています。世界の大型加速器プロジェクトで行う基礎科学研究の、地球の平和と発展への貢献について、理論物理学者の村山斉氏が2014年に国連で行なったスピーチをもとに講演を行います。
私たちの住む宇宙がどうやって始まったのか?何からできているのか?これからどうなるのか?のような「人間の根本的な謎」の探求は、文化、言語、肌の色、性別、宗教、思想の違いを超えることができます。具体的な研究成果が出るまでに長期間を要する基礎科学研究は、その意義について理解していただくことが難しい分野です。この講演を通して「人と人を平和的につなげる」ことができるという視点から、基礎科学推進の重要性をお伝えしたいと思います。


企画提供者 リニアコライダー・コラボレーション
開催日 11/16(土)12:30~13:30
会場 1階 テレコムアリーナ
形式 セッション(アゴラステージ)
URL
備考

登壇者情報:

村山 斉(むらやま ひとし) 村山 斉(むらやま ひとし)
1964年、東京生まれ。直線型衝突加速器(リニアコライダー)の国際共同研究を推進するための組織「リニアコライダー・コラボレーション」副ディレクター。米国カリフォルニア大学バークレー校物理教室教授。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構・特任教授。米国芸術科学アカデミー会員、日本学術会議連携会員。素粒子から宇宙へ、自然の根幹に関わる謎の解明に取り組む。

タイムテーブル:

11月16日(土)
10:00 整理券配布開始(326 KEK 展示ブース)
12:00 受付
12:30 開始 講師紹介
12:35 講演
13:20質疑応答
13:30 終了

【当日申し込み枠の定員】150名
【受付方法】整理券を配布

開催報告

開催報告

今回のサイエンスアゴラのテーマは、「Human in the New Age~どんな未来を生きていく?」。リニアコライダー・コラボレーション(LCC)は「人とのつながりは何を生み出す?」の問いに、大型加速器を使った国際共同研究を通じて世界平和を実現するというメッセージで応えることにした。 大型加速器を使った科学研究の一義的な役割は、自然・宇宙の根源的な謎の解明である。しかし、実際には、教育や技術の発展、産業振興など様々な側面における役割を担っていることが、これまでの取り組みからわかっている。そして、その取り組みは「世界平和」にまで波及している。 現在、国際協力が「日常」になっている大型加速器を使った研究。宇宙の謎解明というユニバーサルなテーマと、実験の規模の大きさから、国際的に協力して進めることが必然であるとも言える。特筆すべきは、その協力が人種や国家、宗教、イデオロギーを超越して推進されていることです。国家同士は紛争中であっても、科学研究では協力をすることが可能になっている点だ。 今回の講演では、LCC副ディレクターの村山斉氏が、宇宙創成の謎と、それを解明しようとする世界の大型加速器を使った国際共同実験の大きな流れを、自らの体験を交えて紹介。最後に、日本での実現を目指している次世代の加速器実験「国際リニアコライダー計画」について紹介し、理解を深めていただくことができた。