未来の学術振興構想: 共に創ろう30年後の日本!
日本学術会議・科学者委員会・学術研究振興分科会
9月12日(土)10:30〜12:00 5階オープンスペースE
出展レポート
提起した問い・目指した未来像
20~30年後の日本に、どのような学術と社会をつくりたいか。そのために今、どのような研究が必要か。日本学術会議「未来の学術振興構想」を身近な言葉で紹介し、特に中高生が科学に面白さや希望を感じ、自ら未来づくりに関わるきっかけを目指した。
グリーン社会変革、個別化医療、染色体、人文知とAI、地震、陽電子、宇宙高エネルギーガンマ線、暗黒物質の8構想を、各5分の発表と3分の質疑を基本とするピッチ形式で紹介。QRコードからの質問投稿も用意した。暮らしに関わる課題から宇宙の根源的な謎までを一つの場で取り上げ、市民・研究者・政策関係者が分野や立場を越えて考える機会とした。
参加者との対話から生まれた意見や気づき
会場では立ち見が続き、各構想の紹介に続いて活発な質疑討論が行われた。登壇者からは、他分野の最先端研究をわかりやすく聞けたことや、将来の学術が目指すものを知って刺激を受けたとの感想が寄せられた。市民に研究を伝えるだけでなく、研究者自身が専門分野の外に視野を広げる機会にもなった。
三谷英弘衆議院議員からも質問があり、研究者との質疑応答が行われた。総合討論には文部科学省の研究開発戦略課長も参加した。終了後には、科学の紹介に加え、科学研究や科学と社会の関係そのものを考える対話の場への期待も寄せられた。土曜午前の開催もあり、参加者の年齢層は高めだった。
対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望
今回の出会いは、終了後も研究者と行政関係者の意見交換へと広がった。研究分野の多様性や研究時間の確保など、未来の研究を支える環境についても対話が続き、研究の魅力を伝える催しを、学術と社会の仕組みを共に考える入口にできる可能性が見えた。
今後は、日本学術会議と学協会等の連携を生かし、市民・研究者・政策関係者が継続的に意見を交わし、その後の検討状況も共有できる機会につなげたい。若い世代への参加促進には、開催日時や学校への周知を見直し、短い発表と質問投稿の工夫を生かしながら、未来像を掘り下げる対話を充実させたい。科学を遠い世界の話ではなく、自分も関われる未来として届けていきたい。
当日の様子