A1315社会とつながる・世界とつながる

研究者大喜利 〜日常のピンチを救う!科学の力で解決編〜

アークレブ/AASN

9月13日(日)15:30〜17:00 1階オープンスペースA

出展レポート

提起した問い・目指した未来像

1. テストや学習に関する問い・未来像
• テストで「内容を理解したはずなのに分からない」「緊張で力を発揮できない」「何をしたらいいのか分からない」といった課題を解決し、絶対に忘れない記憶や学習の方法はないか。
• 自分の「知」を投影したAIエージェントが代理で試験を受けてくれるような未来や、状況的・身体的認知(VR等)を活用して緊張状態を克服するテスト環境の可能性。
2. エネルギー・電力と計算に関する問い・未来像
• スマホの充電が切れた際、いますぐ急速で充電する方法はあるか。また、日常のあらゆる熱・振動・光などを活用して給電・発電できないか。
• AIなどの爆発的な計算量増加に伴う膨大な電力消費・発熱の課題に対し、光を用いて「省エネルギーで計算する」新しいコンピュータや記憶技術の実現。
• これまでの大規模集中型の発電(石油・原子力等)から、身の回りの微小なエネルギー(歩行、建物、体温、環境熱など)を束ねて活用する分散型・蓄電型の社会構造へのシフト。

参加者との対話から生まれた意見や気づき

1. 記憶・学習・脳科学に関するアイデア
• 感覚や感情の活用: 五感(歌・音・ラップ・視覚情報・香水など)や、強い感情(好き・嫌い・恐怖・痛み)と結びつけることで記憶が定着しやすくなる。
• 「恋」と学習(大喜利大賞受賞アイデア): 教科や先生に「恋」をしてドーパミンやオキシトシンなどの神経伝達物質を出すことで、圧倒的に覚えやすくなる。
• 学習のアプローチ: 人に教える立場になる(アクティブリコール)、1人コラボ(ひっかけ問題の作成)、同じくらいの学力の人と一緒に勉強する(分散認知)などの工夫が効果的。
• 身体と記憶: 睡眠(6〜7時間)と栄養(タンパク質)の摂取が記憶のネットワーク形成に不可欠であり、一夜漬けは定着しにくい。
2. 光・エネルギー・環境に関するアイデア
• 非接触・日常発電の可能性: ドローンへの光給電レーザー、超音波・身体の振動(心臓の拍動等)や体温(脂肪の熱など)を電気に変える素子、建物のコンクリート(スーパーキャパシタ)への蓄電。
• 環境エネルギーの回収: アスファルトの熱、温泉熱、大雨の水力、ビル風、さらには不快な「大きな声」の振動を音叉で吸収して消音と同時に発電する技術。
• 電力ロスの現実: 現在の電力システムは手に届くまでに70〜80%ロスしており、グリッド網による電力の融通や、ウェアラブルデバイス化によるスマホ自体の不要化などが議論された。

対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望

1. 小さなエネルギーを束ねる分散型社会
従来の一極集中型の発電から、日常生活の中にあるわずかなエネルギー(光、歩行、熱、音など)を回収・蓄積(エネルギーハーベスティング)し、社会全体で束ねて活用するシステムへのブレークスルーが期待される。
2. 光技術による低消費電力計算の実現
光を閉じ込める・遅くする(フォトニクス結晶や共振器)研究を推進することで、爆発的な電力・熱問題を回避しつつ、高精度なAI計算やデータ処理を行える持続可能なIT基盤を構築する。
3. 「脳・感情・身体」を包括した次世代の学び
単なる暗記ではなく、ドーパミンやオキシトシンといった脳内物質の分泌(「恋」や推し活、興味関心)を促す仕組みや、VR・身体感覚を活用した教育環境設計により、ストレスなく本来の力を発揮できる新しい学習体験が生まれる。

当日の様子