524いのち・からだ・医療のひみつ

アゴラデミック ~電脳城の侵入者(インベーダー)~

千葉大学 未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点

9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 5階

出展レポート

提起した問い・目指した未来像

本企画では、「目に見えないウイルスの違いを、私たちの免疫システムはどのように見分けているのか?」という問いを来場者と共有しました。ウイルスの3Dプリンターモデルを手に取り、ポスターを見て病原体を推理する体験を通じて、感染症を単なる脅威としてではなく、科学的な視点で理解するきっかけを提供することを目指しました。また、ウイルスの形態の違いと、それを認識する免疫システムの働きへの理解を深めることで、感染対策やワクチンに関する正しい知識の普及につなげることを目指しました。将来的には、感染症に関する情報を主体的に判断し、科学的根拠に基づいて行動できる市民の育成と、生命科学への興味関心を持つ次世代人材の創出に貢献したいと考えています。

参加者との対話から生まれた意見や気づき

新型コロナウイルスは「これは良く見たことがある…」と多くの来場者から声を聞く場面がありました。COVID-19パンデミックで人々の記憶に鮮明に残っているようでした。また、模型に触れながら「トゲにはどんな役割があるのか」「ワクチンはどのように働くのか」といった対話も生まれ、感染症や免疫への関心の高まりが見られました。従来のポスター等の展示で平面的な視覚情報が主となっていましたが、3D模型を導入することで、来場者に与えるフックを強め、イラストでは伝わりにくいウイルスのリアリティを体験していただけました。

対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望

ウイルスの種類を増やして欲しい、ウイルスや抗体のもっともっと拡大したモデルが見てみたい、と言った要望を何件も頂戴しました。3D模型による直感的な理解とスタッフとの対話を組み合わせることで、感染症や免疫をより身近なテーマとして捉えていただけることを実感しました。今後は対象とする病原体や免疫の仕組みをさらに拡充し、より多様な年代が科学的思考を楽しみながら学べる参加型展示へ発展させることで、感染症リテラシーの向上と次世代の科学人材育成につなげていきたいと考えています。

当日の様子