動く布 ~想像しよう。布が動いて広がる世界~
布型ロボティクス研究ユニット(名古屋大学)
9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 5階
出展レポート
提起した問い・目指した未来像
我々は、伸縮して動きを生み出す糸(人工筋糸)を活用して布に動きを付与する技術:動く布(布型ロボット)について、設計から布の動きの制御、実応用に向けた動作誘導スーツや触覚提示デバイスを研究開発している。サイエンスアゴラでは、人工筋糸を布表面に配置した「動く布:布型ロボット」を展示・紹介、実際の布型ロボットを「見る」「触れる」「感じる」体験の場を提供しつつ、来場者と対話を行った。一般来場者にとっても身近な存在である布が動くことが当たり前になる未来を想像してもらい、布型ロボットが拓く未来の世界の在り方を来場者に問いかけた。
参加者との対話から生まれた意見や気づき
我々にとって当たり前の対象である柔らかいロボット(ソフトロボット)も一般来場者にとっては身近ではなく、広く情報を発信して社会に周知していくことの重要性を改めて認識できた。
体験後に付箋への記入を依頼し、非常に多くの方に感想や応用アイデアを記入いただけた。同じ体験を提供しても個々人によって感想や発想が大きく異なる点は非常に興味深かった。マッサージやリハビリを始めとした我々が見据える応用に対し、多くの期待があることが把握できた。
実際に身体に障害のある方との対話により、布型ロボットの社会実装への強い要望と期待を得た。改めて社会の声を聴きつつ、研究開発を迅速に進めることの重要性を実感した。
対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望
対話しながら実際に体験してもらうことで、多くの来場者に実現可能を感じてもらえた点、また、それをフィードバックしてもらえた点は今後に繋がるヒントとなった。強い要望を持つ人々との対話は、現在研究中の技術であっても社会へ還元できる可能性があることを気づかせてくれた。
布型ロボット製作ワークショップに参加する小中学生との対話から、科学技術の面白さ、物理数学の重要さ、未来のあり方を考える教材としての可能性が見えた。
基礎研究に留まらず、社会的な要望に応えれるよう、社会実装面にも力を入れていきたい。
当日の様子