自然現象を理解して、防災について学ぼう!
防災科学技術研究所
9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 5階
出展レポート
提起した問い・目指した未来像
防災科学技術研究所(以下「防災科研」)は、災害をもたらすあらゆる自然現象(オールハザード)と、予測・予防から対応・復旧・復興までのすべての段階(オールフェイズ)を対象に研究開発を行う国内唯一の研究機関です。
私たちのブースでは、暮らしと密接に関わる自然現象の仕組みを理解していただきながら、住む場所や状況に合わせた危険箇所や避難方法が学べるアプリや映像およびワークシートを使用することで、一人ひとりの防災減災の意識を高めていただくことを目指しました。また、防災科研が企画・監修した文部科学省令和8年度学習資料「一家に1枚」のテーマ「身近な現象から知る地球 自然と生きる列島(略称:地球)」の特設Webサイトには、体験が可能な実験・工作に関する動画や資料を公開。閲覧や視聴による理解促進に留まらず、出展ブースにおいてのVR地震体験、洪水ハザードマップ等のアプリを用いて「楽しみながら学びとコミュニケーションが生まれる場」を提供し、来場者との対話を通して、次世代の防災教育モデルの創出を目指しました。
参加者との対話から生まれた意見や気づき
・ブースに立ち寄っていただくきっかけとして「VR地震体験」はキャッチ―なコンテンツでしたが、体験で終わらせず、ご家族へ呼びかけを行うことで、家具の補強や置き方といった対策に気づきを得ていただく機会へとつなげることができたと思います。
・教育関係や科学館からの来場者からは、「一家に1枚」を授業やワークショップに取り入れたいとのリクエストをいただきました。自然現象への関心を持っていただくツールとして、ご家族や教育関係者の方への認知度を高められたと考えます。
・子供から学生の来場者は、ふだんから使っているタブレットの操作に長けており、洪水ハザードマップのアプリを用いた情報プロダクツ「You@RISK」では、スタッフが説明をしなくても自発的に調べる姿がみられました。また、避難場所や経路について、その場で家族でのシミュ―レーションや会話が始まるケースも多くみられ、ワークショップとして非常に有効であると感じました。
・一度スペースで足を止められると、説明をじっくり聞いてくださり熱心な質問をされる方も多く、災害と事前の防災への関心の高さを実感しました。
対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望
会期日間でのべ766名の方にお立ち寄りいただき、活発なコミュニケーションが生まれました。
来場者の傾向(箇条書き)
・科学技術に関心のある中学生や高校生(出展者含む)
・体験を楽しみたい、小さなお子様~小学生を連れたご家族
・教育関係者(教育委員会、教師、教科書関連)
・科学館、文化施設等の関係者
・企業、研究機関などの出展関係者
・研究職への関心のある学生
とくに学校やご家庭でもなじみのある「一家に1枚」ポスターは認知度が高く、自然現象を入口とした次世代の防災教育へのヒントになりました。また、今年はとくに多くなっている大雨や浸水というテーマから、タイムリーな自分事として調べたい方が
多く集まった「YOU@RISK」の展示も、個人→家族→地域での防災意識を高める自発的なコミュニケーションを促進しました。
コンパクトなブースながらも、想定以上にさまざまな属性の方々から防災科研の取り組みを知り、関心を寄せていただいた、収穫の多い展示であったと考えます。「サイエンスアゴラ」の掲げるビジョンのとおり、科学と社会をつなぐオープンなコミュニケーションの場となりました。
当日の様子