501いのち・からだ・医療のひみつ

AIが見抜く! 声の好感度と身体の異常

産業技術総合研究所

9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 5階

出展レポート

提起した問い・目指した未来像

私たちは、サイエンスアゴラ2026を訪れた皆さまに、「人とAIが協力することで、暮らしや医療はどのように変わっていくのか」を問いかけました。
本ブースでは、音声AIによる声の好感度予測、産総研画像基盤モデルを活用した内視鏡診断支援AI、コミュニケーションロボット「パロ」の展示体験を通じて、AIを便利なツールとして紹介するだけでなく、人を支え、より豊かな社会の実現に貢献する技術として紹介しました。また、来場者が実際に体験し、その結果や仕組みについて研究者と直接対話できる場を設けました。
こうした体験や対話を通じて、AIが社会や医療の現場でどのように活用されているのかを身近に感じていただくとともに、研究開発の面白さや社会実装の意義について考え、多様な世代が未来の社会についてともに考えるきっかけとなることを目指しました。

参加者との対話から生まれた意見や気づき

会場では、音声を入力して結果を確かめる体験や、内視鏡を模した操作で病変の発見に挑戦する体験、使う人に応じて行動し、癒やしや安心感をもたらすコミュニケーションロボット「パロ」の展示をきっかけに、来場者と研究者の間で自然な対話が生まれました。
来場者からは「なぜこの結果になるのか」「AIはどのような特徴を見ているのか」といった素朴な疑問が数多く寄せられ、難しい数式や専門用語からではなく、体験を入口としてAI研究への理解や関心が深まる様子が見られました。
子どもから大人まで幅広い世代が足を止め、会期中には行列ができる場面もありました。こうした対話を通じて、多くの方が研究や科学技術に関心を持っていることを改めて実感するとともに、体験と対話を組み合わせることが、研究を身近なものとして捉え、自分事として考えていただくうえで有効であることを再認識しました。

対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望

今回の出展を通じて、来場者が「技術が人の生活や社会にどのような価値をもたらすのか」に強い関心を持っていることを実感しました。
また、研究者による直接の説明や質疑応答は、技術への理解を深めるだけでなく、研究活動そのものへの関心や信頼の向上にもつながることが確認できました。
今後は、AI技術の可能性だけでなく課題や限界についても考えられる企画を充実させ、研究者と市民がともに未来の技術と社会のあり方を考える場づくりを進めたいと考えています。さらに、産総研の幅広い研究成果を体験型展示と対話を通じて発信し、科学技術と社会をつなぐ活動を継続していきます。

当日の様子