気候ストライプで考える私たちの暮らし
気象キャスターネットワーク
9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 4階
出展レポート
提起した問い・目指した未来像
気候変動は世界規模の大きな課題である一方、日々の暮らしの中では自分とのつながりを実感しにくい面があります。
そこで、「気候変動を、自分の人生や暮らしと重ねて考えると、何が見えてくるだろう?」という問いを設定しました。
会場では、気温の変化を色で表した「気候ストライプ」を展示し、来場者に自分の生まれ年を探してシールを貼ってもらいました。
自分や家族が生まれた頃と現在の色を比べながら、過去の天気や最近の暑さについて語り合うことで、気候変動を「自分ごと」として捉え、世代を超えて考えるきっかけとなることを目指しました。
参加者との対話から生まれた意見や気づき
自分や家族の生まれ年を探す体験から、「お母さんの生まれた年は青いね」「子どもの頃はこんなに暑くなかった」といった会話が生まれました。また、1993年の冷夏やタイ米輸入を覚えている来場者から「あった!あった!」という反応があったり、「昔は各部屋にクーラーはなかった」「朝晩は涼しく、クーラーなしでも大丈夫だった」といったご自身の経験を話してくださる方もいました。
一方で、「1900年前後の青の濃い部分には何があったのか」「気温の測定方法は時代によって違うのではないか」など、気候ストライプをきっかけに、データの背景にまで関心を広げる質問もありました。
子どもたちには雲をつくる実験が人気で、実験を入口に気象への興味を持ってもらいやすいことも分かりました。
来場者の年齢や関心に応じて、体験への入口を変えることの大切さも感じました。
対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望
今回の対話から、「自分の生まれ年」という身近な入口を設けることで、気候変動を自分自身や家族の時間と重ねて考え、世代を超えた会話につながることが分かりました。気候変動について一方的に説明するのではなく、来場者自身の経験や記憶を引き出す問いかけを行うことが、対話を深める上で有効だと感じました。
一方、気候ストライプの色の意味や過去の気温変化について、より詳しい説明を求める来場者もいました。
今後は、視覚的な分かりやすさを保ちながら、詳しく知りたい人にも応えられる補足資料や展示を用意したいと考えています。
また、子どもには実験、大人には気候ストライプからの問いかけなど、来場者の関心に応じた複数の入口を設け、気候変動について考え、話したくなる場づくりにつなげていきます。
当日の様子