403いのち・からだ・医療のひみつ

救急医と考える、日常の"もしも"の危険と手当

亀田総合病院救命救急科 若手救急医有志

9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 4階

出展レポート

提起した問い・目指した未来像

今回の出展では、心停止、窒息、溺水、出血、熱傷など、日常生活の中で起こりうる「もしも」を題材に、その予防や初期対応について参加者と一緒に考えました。救急診療では、病院に到着する前の予防や周囲の人による早期対応が、その後の経過に大きく影響する場面があります。そこで、参加者自身が「自分ならどうするか」を考え、体験しながら学べる場を目指しました。
また、医療者から一方的に知識を伝えるのではなく、病院の外で市民と直接対話し、医療や救急に対する関心や価値観を私たち自身も知ることを大切にしました。市民が「もしも」に備え、医療者も市民の生活や考え方を理解する、互いに学び合える場にしたいと考えました。

参加者との対話から生まれた意見や気づき

参加者との対話では、駅構内のAED配置、傷病者発生時に周囲から協力者を集める工夫、脚立の安全な使い方など、医療者だけでは得られない実践的な知識に触れることができました。救急対応は医療者だけで完結するものではなく、さまざまな立場の人の経験や知恵に支えられていることを実感しました。
また、小中学生を含め心肺蘇生やAEDに関心を示す参加者が多く、学校や地域で受けた救命講習をよく覚えている子どもたちも印象的でした。子どもが楽しみながら体験することで、保護者とも窒息や事故予防について自然に対話が広がりました。「自分にもできることを知りたい」「いざという時に動けるようになりたい」という関心は年齢を問わず存在しており、市民の救急医療への関心は、私たちが想像していた以上に高いことにも気づかされました。

対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望

今回の出展を通じて、救急や事故予防について伝える際には、知識を網羅すること以上に、生活に近く、実際の行動につながる知識や体験を届けることが重要だと感じました。特に、親子で一緒に参加できる形は、子どもが楽しみながら学べるだけでなく、保護者にも自然に情報を届けられる可能性があります。
また、病院外で市民と直接対話することは、医療者自身が市民の価値観や新しい発想に触れる機会にもなりました。さらに、異なる世代の3人で一つの企画を形にし、終了後には「来年度も出展したい」という声も上がっています。今回得られた経験を次の世代へ引き継ぎながら、より多くの人が参加しやすく、互いに学び合える場へ発展させていきたいと考えています。

当日の様子