324社会とつながる・世界とつながる

30分編集者体験! 科学を伝える本を考えてみよう!

羊土社

9月12日(土)10:00〜18:00、13日(日) 10:00〜17:00 テレコムセンタービル 3階

出展レポート

提起した問い・目指した未来像

私たちは、科学にもっと関心を持てる/集まる社会にしていくために必要な視点を知っていただくにはどうしたら良いだろうか、と考え、時間や場所を超えて「知」と出会える媒体である「科学の本」づくりを体験していただきながら、科学を伝える意義を一緒に考えていくワークショップを実施しました。みなさんが抱く科学への「疑問・興味・関心」はなんですか、という単純な問いから、対話によってテーマを掘り下げ、内容やタイトル、表紙デザインといった具体的な本のかたちまで、共に考えることができました。みなさんからは、漠然と思っていたことを、作業を通じて言語化・表現できたことが嬉しかった、科学を伝えていくためのヒントを得られた、という声をいただきました。
また、本年はみなさんが考えた企画案の展示と弊社書籍の展示を併設することで、「企画が生まれ、本のかたちになるまで」を可視化することにも挑戦し、科学と社会をつなぐ担い手が増える未来像を目指しました。

参加者との対話から生まれた意見や気づき

・子どもたちの興味は本当に多様であると感じた。将来の科学人材を増やすという意味では、いかにみなさんの興味を本という形で後押しするかの視点が重要ではないかという気づきを得た。
・手が止まってしまう人でも、「誰に読んでほしいか」という質問を投げかけ、具体的な人物を思い浮かべてもらうとペンが進み始める場面をよく目にした。読者が何に悩み、どんな本を求めているのか、読者本人から直接「生の声」を聞くことこそが、本づくりにおいて何より重要だと再確認することができた。
・逆に編集者はどう考えているのかという質問をいただくことも多く、科学の情報発信に携わるなかで意識している点・大切だと思われる点に自分自身が改めて気づかされた。
・私たちと同じ目的・(大枠での)使命をもっていても、そのために選ぶ手段はさまざまだと改めて感じた。科学を通じた連帯のきっかけになると思った。
・サイエンスコミュニケーションの書籍を通した対話の中で、科学以外のことを伝える場面でも大切なことがあるという気づきを得た。
・ワークショップに参加されたみなさんがどういうテーマに興味があるのかがわかった。また、興味をもつ理由が、好きだから(例:動物)、話題になっているから(例:腸内細菌)、問題意識を感じているから(例:廃棄物)、などとジャンル分けできることがわかった。

対話を通じて得られた未来へのヒントと今後の展望

・普段、私たちの本を読んでくださっている方々よりも若い世代の方々にも本づくりの仕事に興味をもってもらうことができた。これから就職活動を迎える若い世代に「世間に科学を伝える仕事」を知ってもらい、将来の選択肢の一つとして考えてもらえるよう、今後もこうした機会を積極的に活かしていきたい。
・「読書離れ」という言葉が注目される中で、こういう本があったらいいなと一緒に考えてくださる方にたくさん出会うことができ、未来への希望を抱くとともに、今後も求められる本を作り続けたいという思いがよりいっそう強くなった。
・多様な属性の方々と出会い、それぞれの方に合わせた伴走の仕方を、私たちの方こそ学ぶことができた。
・私たちが提供できる価値は、書籍という形だけでなく、編集者ならではの視点にもあると感じた。みなさんとの対話で得られた考え方からさらに視野を広げ、より多くの方にお役立ていただける書籍を生み出し、科学の広がりを支えていきたい。

当日の様子