27-5E1010月27日(日)10:30-12:00
セッション
リケジョになるとどんなメリットがあるのでしょう。リケジョでなくても、リケジョ的考え方は、科学的・合理的な社会に出て役立つかもしれません。希望を持って自然体で、自分の未来の進路を選択できる意識環境をつくり、女子中高生の身近に潜む無意識の偏見についてみんなで考える場を創りましょう。リケジョ的ライフスタイルをさがすことは男女を問わず、これからを生きる人の未来に大事なことかもしれません。
What are the benefits of becoming a tech-savvy woman? Even if you’re not a tech-savvy woman, having a tech-savvy mindset might be useful in a scientific and rational society. Let’s create an environment where girls can choose their future paths with hope and a natural attitude. We should also think together about the unconscious biases that might be around girls in middle and high school. Finding a tech-savvy lifestyle might be important for everyone’s future, regardless of gender.
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授、博士(学術)
専門は学習科学(認知科学、教育工学、情報工学)
日本科学未来館副館長(2003-2006)、NHK経営委員(2013-2016)、科学技術・学術審議会委員など歴任。代表著作:理系女子的生き方のススメ(岩波書店)、「未来の学び」をデザインする(東京大学出版会)。H26年度 文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)受賞。
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「発展し続けていくAI技術と、どのように付き合っていくべきか?」「AIにはできない、人間だからこそできること、やるべきことは何だろう?」
というテーマについて、話し合いや発表をおこなった。
・美馬のゆり先生から、AI技術がどのように活躍しているか、どんな問題を抱えているのかに関する情報共有をいただいた(偏った情報を与えられるとAIも偏った回答を導き出してしまう危険性がある、など)。
・AIが発達する時代だからこそ、いろんな人の意見を取り入れる、いろんな人を交えて議論することの重要性がより高まっているというお話をいただいた。
無意識の差別や思い込み、人間らしさ、アサーションスキル(自分の考えや感情をしっかり伝える力)、ケアの視点(意見を出しにくいという人からも、うまく考えを引き出していくこと)、正義の視点(今見えている問題の背景にある根本的な問題を見つけて解決する)、子どもや専門的知識がない人がAIを使うときの注意点とは(AIの回答を正しく判断できるか?)
・知識や社会にいて性別や人種、価値観が偏っていた時代の情報をもとにしてしまうと、AIは偏った回答を出してしまう。だからこそ、AIが多様な回答を導くことができるようになるためには、さまざまな分野や業界に多様な人が集まって話し合うことが重要。
・AIに頼るのではなく、AIの出した回答を判断して活かしていくために、自分の知識をどんどんアップデートしていくことが大事。
・AIがあるから考えなくていい、ではなく、AIがあるからこそどんどん考えて、議論することが重要になっていく。人間が考えることができれば、AIも期待できる技術になっていく。
といった意見が出た。