27-3B1510月27日(日)15:30-17:00

セッション

機能性表示食品と上手につきあうために
Smart way with functional labelled foods

くらしとバイオプラザ21
Life&Bio plaza 21

場所:テレコムセンタービル 3階オープンスペースB

プログラム概要

写真名前

今年の初め、紅麹を原料とする機能性表示食品による健康被害が問題になり、消費者庁ではその対応を行い、機能性表示食品の検討会を立ち上げて報告書を公開しました。
体調がよいときは気にならなくても、体調不良やストレスがたまったときには、健康食品の利用のことも考えるようになるかもしれません。
消費者庁で機能性表示食品に問題対応にあたられた田中健調査官のお話をうかがい、自分たちの食事について、機能性表示食品を含む健康食品の利用について、考えてみませんか。

登壇者プロフィール

写真名前

田中 健

2024年4月、食品衛生行政は厚労省から消費者庁に移管された。その中で、紅麹を原料と機能性表示食品による健康被害の対応、関連調査、機能性表示食品の検討会立ち上げと運営に消費者庁 食品表示課 保健表示室 食品表示調査官として田中健氏は関われた。

タイムテーブル

15:30~
時間配分
開会(5分)進め方のルール説明など。
スピーカーによる話題提供(20分)
グループで質問を考える(10分)
皆で質問と回答の共有(10分)
グループごとに、どんな食生活がいいか、機能性食品とどう付き合うのがいいかを話し合う(15分)
グループごとに発表(10分)
まとめ(10分)

出展レポート

話し合った未来像

健康食品といわれるものには、臨床試験が行われている「特定保健用食品(トクホ)」、有効成分の効果に関する論文に基づいて届けられる「機能性表示食品」、化学的な根拠が示されていない「いわゆる健康食品」などがあり、このような分類の仕方は法律で決められている。これらの健康食品をめぐる基本的な情報が共有された。この情報共有が自分の食事を振り返る話し合いの第一段階となった。

セッションでの意見、論点

・質疑応答の共有において。提供された話題に関すること以外に、食品表示のしくみ、表示法違反への対応、ヒト試験はどんなことが行われているのかなど、参加者が気になっていることをめぐり積極的な質疑応答が行われた。食品の表示のしくみ、健康食品に関する取り決めなど、知らない事が多いことが分かった。

セッションで出たキーワード

食品表示法、表示の意味、一括表示、義務表示と任意表示、医薬品と食品の区分け、 表示できることとできないこと、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品、いわゆる健康食品、 主食・主菜・副菜、バランスの良い食事

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

・バランスのよい食事を摂って健康であるならば現状維持がよいわけだが、体調不良の時、もっと健康になりたいと思う時、健康食品の利用について検討するケースがあるかもしれない。「主食、主菜、副菜がそろったバランスの良い食事」を心がけることが基本であり、日々の食事に気を配ることの重要性が認識された。
・ちなみに、自分の食事を顧み、機能性表示食品の利用について意見をメッセージカードに書いたところ、25名中、1名が積極的に利用、23名が時々利用、1名が使わないであった。今日のワークショップを通じて、それぞれが自分のケースに当てはめて食事について考えるよりどころになることを期待する。

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