26-4D1010月26日(土)10:30-12:00
セッション
九州大学と政策研究大学院大学は、大学院にて科学コミュニケーション教育を行っており、そこで大学院生に「STSステートメント」を作成させ、福岡市内で関催するサイエンスカフェで市民に向けて発表し、市民とデイスカッションを行うことを義務付けています。STSステートメントとは大学院生の研究成果が将来、製品やサービスなどの形態で社会に実装された場合に、社会に及ぼす影響を予測し、もしも問題が発生しそうな場合 (例えば環境問題など)に、それにどう対処するかをまとめた宣言 (ステートメント)です。サイエンスアゴラでは九州大学と政策研究大学院大学の大学院生たちの研究に、あなたの意見を反映する機会を提供します。
Kyushu University and the National Graduate Institute for Policy Studies (GRIPS) offer science communication education at their graduate schools, which requires graduate students to prepare “STS Statements” and present them to the public at science cafes held in Fukuoka City. The STS Statement is a declaration (statement) that outlines how the research results of graduate students will affect society if they are implemented in the future in the form of products or services, and how they will deal with potential problems (e.g., environmental problems). The Science Agora provides an opportunity for you to reflect your opinions on the research of graduate students at Kyushu University and the National Graduate Institute for Policy Studies (GRIPS).
九州大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター 准教授
冒頭趣旨説明と司会進行を担当
政策研究大学院大学 修士課程/三菱地所株式会社 STSステートメント発表者
九州大学大学院 科目等履修生 STSステートメント発表者
九州大学大学院 科目等履修生 STSステートメント発表者
九州大学大学院 経済学府 修士課程 STSステートメント発表者
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本イベントでは、3人の大学院生(九州大学、政策研究大学院大学)が、それぞれの研究テーマとして、量子コンピュータ、脳波による創作技術(ブレインテック)、自動運転技術がもたらす未来について、それぞれの技術がもたらす問題点にも焦点を当てて来場者とディスカッションを行いました。
・量子コンピュータについては既存のITとの質的量的な違いは何か、期待が先行していないかといった点についてディスカッションが行われました。
・ブレインテックについては、アートな側面とは別に福祉に役立てられるのではといった意見がありました。ブレインテックの創作物の知的財産はどうなるのかといった議論もありました。
・自動運転技術は安全性の担保や代替テクノロジーの可能性について議論がありました。
量子コンピュータ、ブレインテック、自動運転技術、新興技術のサポーター(新技術の問題点をリカバリーする役割)、知的財産権など
・新興技術にできることとできないことについて研究者・開発者がユーザーや市民と率直に意見を交換する場が必要です。
・しばしば「できること」に光が当たって期待が先行することも多いので、後でユーザーや市民に失望されないようにするためにも意見交換の場は必要です。