26-1A1510月26日(土)15:30-17:00

セッション

宇宙に夢中!みんなで語ろう宇宙の可能性と未来の医療
open-dialogue for the possibilities of outer space and future medicine

日本医療研究開発機構(AMED)
Japan Agency for Medical Research and Development

場所:テレコムセンタービル 1階 オープンスペースA

プログラム概要

写真名前

宇宙が治療の切り札になるの?未来の医療には、宇宙空間で作られた薬があるかも!?―このセッションでは、「宇宙」というものについて、JAXAの研究者に教えてもらいながら理解を深めつつ、宇宙の可能性について、特に未来の医療をつくるということに注目して、患者経験のある方との対話により、皆さんとともに考えます。
「宇宙」と「医学」のかけ算で、私たちの「いのち」はどうなるのでしょうか?――宇宙に興味がある方、医療やライフサイエンスに興味がある方、いや、みんなに関係することだから今は興味がない方も、大人も子どもも、みんなみんな集まれ!

Will space be the trump card for treatment? In the future of medicine, there may be drugs made in outer space! ―In this session, we will deepen our understanding of "space" by listening to JAXA researchers teach us, and we will think about the possibilities of space together with Mr./Ms. through dialogue with people who have experience with patients, with a particular focus on creating future medical care.
What happens to our "life" by the multiplication of "space" and "medicine"? ――If you are interested in space, if you are interested in medicine or life sciences, if you are not interested in it right now because it is related to everyone, adults and children, everyone should gather!

登壇者プロフィール

写真名前

山田 貢 YAMADA Mitsugu

埼玉県出身。野球とバスケットボールをこよなく愛す45歳。2007年香川大学医学系研究科年限短縮修了。博士(医学)。その後、科学技術振興機構CREST研究員、原子力研究開発機構博士研究員を経て2013年よりJAXAにて国際宇宙ステーションを利用した高品質タンパク質結晶生成実験を担当。病気の原因となるタンパク質を対象に“立体的なかたち”と“体の中でのはたらき”の関係を解き明かすべく奮闘中。

写真名前

安西 洋太 ANZAI Youta

栃木県出身。三度の飯より子供が大好きな3児パパ。大学時代はアメリカンフットボール部主将。卒業後メガバンクに入行、以降10年全国転勤の銀行員として従事。2023年4月、新規事業開発を行うBlue Labに出向するが、直後に希少な脳疾患が判明。その時の経験や苦悩をきっかけに「治療体験談共有サービス」の企画を立ち上げ、現在に至る。疾患経験者の体験を社会に届けることで新たな価値創造に繋げるべく鋭意奮闘中。

写真名前

桜井 なおみ SAKURAI Naomi

東京生まれ。大学で都市計画を学んだ後、卒業後はコンサルティング会社にてまちづくりや環境教育、費用対効果などの業務に従事。2004年、がん罹患後は、働き盛りで罹患した自らのがん経験や社会経験を活かし、小児がんを含めた患者・家族の支援活動を開始、現在に至る。がん体験を社会の新しい価値として創造していく事業に注力中。

写真名前

吉川 祐一 YOSHIKAWA Yuichi

1987年、大学在学中に難病(クローン病という炎症性腸疾患)と診断される。通院を考慮して教育関連企業に就職するも4年後に体調悪化により離職。Uターン転職後も治療を続けながら就労中。30代前半に長期入院中の交流がきっかけとなって患者会活動に参加し、2021年より現職を務める。これまでの難病患者体験から、共生社会を実現させる社会のありよう、よりよく生きるための患者・家族のありようを探求中。

タイムテーブル

15:30~
オープニング・パネルディスカッション
「宇宙ってどんな場所?」
「宇宙でこんなこともできるかも!?」
「宇宙でのバイオ実験が未来の医療につながるかも?」
16:15~
オープンダイアローグ
「今日学んだこと、感じたこと」
16:45~
クロージング
「未来の科学者に向けて」

出展レポート

話し合った未来像

・宇宙空間を「使い」タンパク質のきれいな結晶を作る。
・創薬は、タンパク質の形をはっきり理解して、そこにぴったりはまる形の物質を作ることなので、いかにタンパク質の形を正確に理解できるかがポイントである。重力がない空間で地上よりもきれいな結晶ができると、地上で壁にあたり先に進めなかった創薬に新たな可能性を生むことができる。
・難病の薬など、民間企業がなかなか開発しづらい分野もJAXA等、公的機関が挑戦していくことに意義がある。

セッションでの意見、論点

・宇宙創薬は遠い未来のことかと思っていたが、意外に近い話にまで発展していることを知って驚いた。
・ヨーロッパやアメリカは宇宙創薬をやめた(アメリカは再開)が、日本は継続して行っており、筋ジストロフィーの薬の開発に繋がっている。

セッションで出たキーワード

宇宙創薬、タンパク質、結晶、ISS、宇宙兄弟、抗がん剤、人工血液、マラリア治療薬、大腸がん、歯周病、筋ジストロフィー、実験棟「きぼう」、地球人に貢献、化学反応

来場者との対話から得られたこと・今後に生かせること

・地球で研究でき創薬に繋がるのであれば、可能な限り地上で行う。
・地上で研究者があらゆる手をつくしたがうまくいかなかった物質について宇宙に持っていくことで解決に繋がる可能性がある。
・日本は宇宙創薬のトップを走っている。今後、難病の病気など日本が開発の最先端をいく可能性がある。

page top