SCIENCE AGORA

物理ゲーム館「種は風にのって」
Ea-401

科学技術立国を目指す日本で物理好きを増やすために、ゲームで遊んで物理を学び、自然を見る目を育む場を提供するのが「物理ゲーム館」です。今年は、植物の種が持つ飛翔力を体験する二種類のゲームを行います。参加者は、自分の作った飛行体をできるだけ高く、あるいは遠くへ飛ばすゲームを行います。このような自然界の植物や動物がもつ機能を技術に生かす試みは、最近特に注目されています。物理ゲーム館は、東京電機大学理工学部の有志教員が自発的に立ち上げ、サイエンスアゴラへの出展以外にも毎年数回の公開イベントを開催しています。ゲームは茶箱に詰めて全国どこにでも展開できますので、全国の科学館との連携を目指しています。

企画提供者 東京電機大学理工学部 「物理ゲーム館」
開催日 14日(土)・15日(日) 終日
会場 E会場(フジテレビ湾岸スタジオ)1階 多目的ホール
形式 実験・工作 / その他
備考

開催報告

ゲームで遊んで物理を学び、自然を見る目を育む場を提供するのが「物理ゲーム館」です。今年は、植物の種が持つ飛翔力を体験する二種類のゲームを展示しました。14日の180人、15日の323人のゲーム参加者を含め二日間でおよそ800名の来場者がありました。
参加者には、まずタンポポ型飛行体およびアルソミトラ型飛行体を型紙から製作してもらいました。ついで、タンポポ飛行体をスティックに通し、送風機の上で20秒間に上昇できた高さを競うゲームとアルソミトラ飛行体を身長の何倍遠くまで飛ばせるかを競うゲームを行い、自然界の植物がもつ機能を体験してもらいました。小さな子供から大人まで、アルソミトラ飛行体がまっすぐ飛ぶように折り具合を調整し、またタンポポ飛行体ができるだけ高く上がるように羽のひねり具合を工夫する中で、空気の流れの力がどのようにして揚力と推進力になるのかという物理を知ってもらうことができました。
参加者が口々に面白かったと高い評価をしてくれただけでなく、多くの企画提供者に訪問していただき、情報を交換することができました。特に、茶箱に詰めて全国どこにでも展開できる物理ゲーム館に大きな関心を持って頂きました。

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