科学的エビデンス(根拠)に基づいた安全安心な農薬開発に挑戦
2020年11月30日
- 主催:
株式会社アグロデザイン・スタジオ代表取締役 西ヶ谷有輝氏
解くべき課題
◆農薬散布による環境負荷
◆残留農薬による人体への影響
◆農薬ベンチャーの創出
取組のポイント
◆タンパク質基礎研究から農薬ベンチャー起業へ
・2015年頃に、農薬の研究開発を中心とするベンチャー企業「株式会社アグロデザイン・スタジオ」を立ち上げる。
◆99.8%の農地で使われる農薬自体を安全なものにする
・国内の99.8%は有機栽培ではなく農薬を使用する慣行栽培なので、科学的エビデンス(根拠)に基づいた安全安心な農薬開発を目指す。
◆農薬業界を情報産業に変える
・ITを駆使して医療業界のように農薬業界を情報産業に変え、既存の農薬会社の開発方法を理論的に見直し、新しい農薬づくりに貢献する。
取組内容
◆タンパク質基礎研究の知見を活かし農薬開発の分野に携わる
・西ヶ谷有輝氏は、大阪大学にてタンパク質の基礎研究に携わり、後に農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)に移り農薬開発に着手。
◆農薬ベンチャー企業を立ち上げる
・長期的に農薬の研究をするためには、大学でやるよりもベンチャーを作る方が適していると考え、西ヶ谷氏はアグロデザイン・スタジオを立ち上げ代表取締役に就任。
◆研究を通して日本の99.8%の農地で使われている農薬の安全性を確保
・日本国内の農地の99.8%は慣行栽培なので、使用される農薬自体をより安全なものにすることを目指し、環境への負荷および残留農薬による人体への影響といった社会的な課題を解決する。
◆農薬業界を情報産業に変えイノベーションを起こす
・従来の農薬業界はトライ&エラーを繰り返す「製造業」とされ、今後は医療業界のように「情報産業」に変えることを目指す。
・農薬の作り方をITにより理論的なものに見直し、単にAIやビックデータを使うということだけではなく、実験も含めた開発コンセプトから根本的に変えていく。
◆アメリカの医薬品ベンチャーであるジェネンテック社のような存在を目指し、国内の新しい農薬づくりに貢献する
・農薬を自社でゼロから作る創薬型のビジネスモデルのベンチャーは、今のところ国内でアグロデザイン・スタジオのみ。
シナリオの関係者
株式会社オプティム