JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

昆虫の力を借りて短期間で優れた有機肥料、動物性飼料を作る

2020年11月30日

シナリオを実現する

  • 主催:

    株式会社ムスカCEO 流郷綾乃氏

解くべき課題

◆化学肥料による環境負荷
◆堆肥・飼料の製造期間短縮
◆昆虫を活用し研究開発した有機肥料のマーケット化

取組のポイント

◆イエバエによる堆肥・飼料テクノロジーの研究
・昆虫の力を借りて、短期間で農産物の栽培に有効な有機肥料を作り、さらに栄養価の高い動物性飼料も生み出す。
◆イエバエテクノロジーで肥料と飼料を同時に産出
・イエバエの幼虫が畜産系の廃棄物を分解すると、1週間で販売可能なレベルの肥料が完成し、幼虫自身も餌(飼料)として使える。

取組内容

◆イエバエによる堆肥・飼料テクノロジーを研究する株式会社ムスカ
・一般的に行われている微生物による畜産廃棄物の発酵処理、つまり堆肥づくりに最低2〜3ヵ月要するところ、イエバエテクノロジーの肥料は1週間で販売が可能。
・微生物による発酵処理の場合は有機物を分解するだけだが、ハエの幼虫を使って分解するので、幼虫自身も餌(飼料)として使える。
◆ムスカの肥料の特徴
・ムスカの肥料を使うと収穫量が倍になる作物もあることが、農家のフィードバックから判明。
・抗菌性の高いイエバエ由来の堆肥を投じることで、土を良くすると言われている。ダイコン、キュウリ、パイナップル等で比較研究した結果、イエバエが分解した肥料を入れると、ほとんどの菌に対して抑制効果があるという結論が出ている。
◆ムスカの飼料の特徴
・エサにこだわる宮崎の「地頭鶏~じどっこ~」の農場では、ムスカの飼料が鶏のストレス値低減に貢献。
・魚の養殖に使った事例では、イエバエ由来の飼料が(1)誘引効果(2)成長促進効果(3)免疫活性化効果をもたらす。
◆ソ連のイエバエ技術を継承している企業は日本のムスカだけ

シナリオの関係者

株式会社オプティム

関連情報

「有機肥料」に関する情報
「動物性飼料」に関する情報
「イエバエ 飼料」に関する情報
「イエバエ 堆肥」に関する情報

お問い合わせ先

https://musca.info/contact/

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