JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

高齢化と人手不足に悩む丹波篠山地域でスマート農業実証実験

2020年04月17日

シナリオを実現する

  • 主催:

    兵庫県丹波篠山市「農事組合法人丹波ささやまおただ」

  • 開催日:2018年6月 1日

解くべき課題

◆集落営農組織の高齢化と人手不足
◆猛暑下で行う農作業の多大な労力と危険
◆農薬散布量の多さなど生産コストの高さ

取組のポイント

◆スマート農業技術の導入で集落営農組織の高齢化と人手不足の問題の解消を目指す。
・慣行的な栽培と新しい技術を組み合わせて、作業の省力化を模索。
◆効率的にドローンで農薬を散布する新技術を導入し、作業量と農薬使用量を劇的に削減
・目視で確認できない食害痕をAIで解析し、ピンポイントでの農薬散布を実現。
◆「スマート黒枝豆」としてブランド化した商品を開発し、高付加価値化商材として、地域流通から首都圏へ流通を拡大。

取組内容

◆AIとドローンで農薬を散布する新技術を導入
・兵庫県丹波篠山市「農事組合法人丹波ささやまおただ」の黒大豆畑でスマート農業技術の実証実験を行った。
・株式会社オプティムが技術提供。ドローンによる圃場(農作物を育てる場所)の撮影と農薬散布。
・同社が開発した「Agri Field Manager」による害虫被害のAI解析により、害虫による食害痕を検知。
・被害状況から農薬散布の有無や散布する範囲を生産者と協議して決定。ドローンによるピンポイント農薬散布を実施。
・体系化が進めば、全国で農家の作業量と農薬使用量を劇的に低減できる可能性を秘める。
◆農作業の省力化とコストダウンを実証
・慣行の動噴散布と比較してドローンによるピンポイント農薬散布は、時間・量ともに、のべ工数で少なくとも約90%以上の削減を見込める。
・省力化だけでなく、農家が積極的に減農薬に取り組もうという、意識改革につながる。
◆スマート農業でブランド化した商品を開発
・ピンポイント農薬散布テクノロジーを活用して栽培された黒枝豆を「スマート黒枝豆」として商品開発、ブランド化して新規販路である首都圏へ販売。

関連情報

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お問い合わせ先

兵庫県丹波篠山市「農事組合法人丹波ささやまおただ」

info-it-agriculture@optim.co.jp

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