未来の共創に向けた社会との対話・協働の深化

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対話協働

2020年度
「STI for SDGs」アワード 
受賞取り組み紹介

独自デバイスを用いた尿中miRNAの網羅的解析による高精度がん早期発見

団体名:Craif株式会社

<取り組み概要>

 世界保健機関(WHO)によると、世界でがんによる死亡者数は平成30年時点で約960万人とされており、今後も増加傾向にあると見込まれているが、がん検診は十分に普及していない現状にある。

 この取り組みでは、独自デバイスを用いて、尿中に含まれる疾患や健康状態との関係が注目されている「miRNA」を高精度に捕捉し、AI(人工知能)を組みあわせることで「エクソソームバイオマーカー解析プラットフォーム」を構築。これにより、わずか1ml(1滴程度に相当)の尿で、高精度に肺がん・脳腫瘍を早期ステージから発見可能とした。将来的には複数がんを対象にした尿検査を上市予定である。現在、検査キットとしての認可申請と並行して、同技術を活用したリスクチェックキットの提供を予定している。

<受賞理由>

 高度な技術を用いたがんの早期発見への貢献が見込まれるものであり、STIの活用、革新性・独創性を評価。

 本技術をベースとした事業の迅速な展開が見込まれること、また、簡便かつ安価な検査手法を提供し、最適な治療方針の提案を行うことで「天寿を全うする社会」の実現を目指している点がSDGsの目標3の達成への貢献が期待できるものであり、優秀賞にふさわしい。

<取り組み紹介動画>

取り組み紹介動画「起業してがんと戦う」

※今年度は次世代賞の該当はありません

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