未来の共創に向けた社会との対話・協働の深化

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対話協働

2019年度
「STI for SDGs」アワード 
審査結果

バイオプラスチック複合材の活用によるSDGsの推進

団体名:アイ‐コンポロジー株式会社

<取り組み概要>

 近年、温室効果ガスの排出など、石油由来のプラスチック使用に係る環境負荷が問題視されている中、代替としてバイオマスを原料として使用するバイオプラスチック複合材を開発。木質プラスチック、バイオマスプラスチック、生分解性プラスチックの製造を行い、焼却時のCO2削減(カーボンニュートラルによる)や土壌および海洋における長期プラスチックごみの発生防止(生分解による)に取り組んでいる。

 従来のバイオプラスチック複合材は用途が限られていたが、用途展開の幅を広げるため、分散性と流動性を向上させる新規添加剤の開発や配合処方を検討し、複雑な形状をもつ製品への展開も可能とした。

 また、製造をバイオマス資源が豊富な中山間地域で行うことにより、中山間地域の資源(間伐材、もみ殻、稲わらなどのバイオマス)を活用し、中山間地域における持続可能な産業の創出や林業の活性化にも貢献している。

  • 環境負荷の小さいバイオプラスチック製造について(受賞者より提供)
  • ボトル(ブロー成形)(受賞者より提供)
<受賞理由>

 脱プラスチックに向けた技術開発・商品開発にとどまらず、地方自治体と連携して、中山間地において再生可能エネルギーを活用した製造工程を構築するなど、事業の展開性、包摂性が評価され優秀賞の受賞となった。

  • 3種類のバイオプラスチック複合材(アワードピッチトーク資料より)
  • バイオプラスチック複合材製造過程の炭素循環について(アワードピッチトーク資料より)
<取り組みへの思い>

 「当時、ヨーロッパよりも先行していた木質プラスチックの射出成形の技術を眠らせるのはもったいないと、3年前に独立して会社を設立しました。最初の2年ほどは見向きもされませんでしたが、この1、2年、日本でもようやく企業が環境問題に目を向けるようになってきました。今やEU諸国の取り組みは進んでいて、技術的にも追いつかれて、逆に抜かれるレベルになっています。EU諸国では少し高くても環境に良いものを消費者が選択するようになっていますので、海外進出企業はそのあたりを意識されています」と説明してくれたのは、アイ‐コンポロジー株式会社取締役の小出秀樹さんだ。

 「用途によって、もっと柔らかいものがほしいとか、火に強いものがほしいなど要望はさまざまです。これらのニーズによりスピーディーに応えて、海外に負けない競争力を持つためには、産官学の連携が必要だと感じています」と小出さんは力説した。

  • バイオプラスチック複合材について(受賞者より提供)
  • アイ‐コンポロジー株式会社取締役の小出秀樹さん
<取り組み紹介動画>

受賞者による取り組み紹介(サイエンスアゴラ2019 ピッチトークイベントにて)

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