科学するカルタの説明の補足 |
<あ> |
炭火や電熱器などの弱い火力でゆっくり温めると安全です。しかし、子どもたちだけでは絶対にしないでください。 |
<い> |
棒磁石を糸でつるしたり、水に浮かべても南北を指してとまります。ただし、磁石の指す南北は実際の北極点・南極点を指しているわけではありません。磁石の極と地球の極とのずれが土地によって少し違います。北極星を見つけてこのことを調べてみましょう。 |
<え> |
ろうそくやランプに代わっての明かりとして登場した電球が、トーマス・エジソンのカーボンフィラメントを使用した白熱球でした(1879年10月21日)。エジソンは、50年間で1,033件の特許を得ました。 |
<く> |
電池作りを科学実験でしたことがありますか。レモン電池とか備長炭電池などがあります。電極に使う金属などによって、取り出せる電圧が変わります。さらに、電解液(レモンやパイナップルの果汁など)にふれる電極の面積や電極と電極の間隔などで電流の強さも変わります。写真の大型液晶電波時計(規格は単4乾電池2本使用)は、2組の銅板と亜鉛板を電極として、パイナップルで、およそ50日間は作動し、実用に耐えます。 |
<こ> |
時間の分と秒の関係は60進法(60秒は1分、60分は1時間)です。鉛筆を数える時に使われるダースは、12進法(12本は1ダース、12ダースは1グロス)です。週は、7進法(7日が1週間)です。このように日常生活ではいろいろな進数でものを数えています。お金などの普通の計算は10進法(1の位は0〜9、10の位は10〜99、100の位は100〜999、…)です。コンピュータなどに使われる2進法は、0と1ですので、0+0=0、0+1=1、1+1=10、10+1=11、11+1=100、100+1=101、101+1=110…というように計算されています。これを電卓などは10進法に直して0、1、2、3、4、5、6と表示します。 |
<し> |
LED(発光ダイオード)というのは、低い電圧で光り、消費電力も非常に少なく、熱もあまり出しません。その上、寿命も電球に比べて長く、数万倍にもなります。LEDは、豆電球と違って極性(+極は足の長い方{A}=アノード、−極は足の短い方{K}=カソード)があります。そのため、+、−を反対につなぐと点灯しません。 |
<す> |
日光をプリズムに当てると、屈折の少ない赤に続いて橙・黄・緑・青・藍・紫の七色が現れます。また、風の無い晴天の時に、太陽を背にして霧吹きや散水ホースで霧状にした水をまくと、丸い虹が二重に見えます。この時2つの虹の七色の並び方は正反対になっています。 |
<な> |
太陽高度というのは、観測する人が見る太陽と地平線や水平線の角度のことです。目角度の大きい方を高いといいます。(影は短い)写真の影法師日時計は、太陽の高さの変化に合わせて立つ位置を決めています。 |
<ね> |
四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、九つというのは、明治6年まで使われていた時刻の表し方です。六つは、午前6時を明け六つ、午後6時を暮れ六つといいました。七つは4時、八つは2時、四つは10時、五つは8時、九つは12時のことです。ところで、昼の12時には太陽が南にありますので正午ともいい現在も使っています。(昔は、東西南北を表すのに東は卯、西は酉、南は午、北は子といいました。) |
<ひ> |
樟脳(しょうのう)は、クスノキから取り出された防虫剤です。水にも溶けますが、独特のにおいを出して蒸散します。樟脳舟は、ペットボトルの平らな部分を小さな船の形に切り取り、後ろの部分に樟脳の小さなかけらを挟む切り込みを作ります。その切り込みに、樟脳のかけらや練り歯磨きなどをつけて水面に浮かべると走ります。 |
<み> |
リニアモーターカーは、完全に車体を空中に浮かせて走る方式と普通の電車と同じようにタイヤ(車輪)をつけてレールの上を走る方式があります。 |
<や> |
最近は、実用化されたソーラースクーターも街を走っています。日の当たるところに駐車しておくと、バッテリーが充電されるようになっています。やがて、建物の屋根や窓ガラスにも太陽光発電パネルで覆われた自家発電装置が増え、自動車も太陽光発電で動くソーラーカーとなり、街を走るようになるでしょう。 |
<よ> |
88星座のうち、カメレオン、テーブル山、とびうお、はえ、はちぶんぎ、ふうちょうの6星座は、日本で見ることは出来ません。残りの82星座についても土地によっては見えない星座もあります。君たちの住んでいる土地で、いくつの星座を見ることができるか調べてみましょう。 |
<ら> |
雷光(光)と雷鳴(音)を合わせて雷といいます。雷光は、稲妻とか稲光ともいいます。雷は、雲の中で発生し、落雷の時に被害をもたらすこともしばしばあります。落雷は、雷雨の時に起こりますが、雨が降らない時に起きることもあります。雷は、火山の爆発の時に起きることもあります。 |
<る> |
数年前までの留守電電話には、小さなカセットテープを入れていました。最近は、テープに代わって、IC(集積回路)チップが使われています。最近、5・6時間も録音できるポケットサイズのIC録音機も登場しています。 |
<れ> |
電子レンジで植物標本を作る時は、次の順番で重ねていきます。タイル+厚めのスポンジ+ペーパータオル+標本にする植物(タイルの大きさより小さいもの)+ペーパータオル+スポンジ+タイルの順に重ねたものを太いゴムバンドでしっかり締め付けます。針金などを使ってはいけません。時間は植物によって違いますが、大体1分前後です。 |
<ろ> |
外国では、ロボットを紀元前から発明し、その時代に働く人の手助けになっていました。日本でも、長い間、水車の力でお米などを精米する器械がロボットとして働いていました。図を描いたり、音楽を演奏したり、積み木をするようなロボットも、工場では産業ロボットとしていろいろな場所で正確な仕事をする機械として働いています。 |
<わ> |
割り箸を使うようになったのは、江戸時代からです。普通の箸も割り箸も、箸という漢字を見ても分かるように、竹で作られていました。それが桧(ひのき)や杉の木で作られるようになりました。中には外国から輸入される木材で作られているものもあります。木と同じように日本人の生活に深く結びついている竹は、種類が多く、成長も早いので、これからの日常生活に大いに利用されることが期待されています。 |