プロペラの棒にきざまれたみぞを、こすり棒でこすることにより、プロペラの棒が振動します。この振動は、複雑な振動をしています。なぜなら、きざまれたみぞは、深さもはばも間かくも形も少しずつちがい、いろいろです。しかも人の手で、ゴリゴリこすり、2つの棒をにぎっている力もこする圧力も一定ではありません。
たとえば、こすり棒がV字のみぞにはまるとプロペラの棒が下に押され、次にこすり棒が、次のみぞ(V字)にはまるまでに元の位置に戻るように上がってきます。この時、プロペラの棒の先のクギの動きは、小さなだ円や8の字を描くように動いています。
この動きで、プロペラを止めているクギと、プロペラの穴をまさつの力で引っかけるようにして振り回して、回転運動にしているようです。(プロペラを厚紙で作るとよくわかります。プロペラの穴がすぐ大きくなって、プロペラが外れてしまいます)
ちょうど、ひとむかし前に流行したフラフープの運動とか、みなさんもよくする三角じょうぎの穴に指を通して振り回し、プロペラのように回して遊ぶしぐさと似ています。

ギジギジプロペラの不思議
ギジギジプロペラを、2枚重ねのプロペラにしたり、飛行機のプロペラのように左右に1つずつつけたものやV字型の先にプロペラをつけたものなどは、別々に、右・左に回転したり、発ぽうスチロール球を3個重ねておだんごにして回しても、いろいろとちがった回り方をしてくれます。不思議です。