科学技術振興機構(JST)では、研究者の国際的な交流を推進する「戦略的国際科学技術協力推進事業」を実施しております。本事業では、中国と「流域圏の汚染・劣化に関する影響評価と対策技術」に関する研究交流の支援を昨年に引き続き実施することとし、今般、課題を募集致します。
JSTでは、政府間合意等に基づく重要課題に関する戦略的な国際科学技術協力を推進するため、共同研究、研究集会開催の方法を有機的に組み合わせて実施することにより国際研究交流の促進を図ることを目的とした、戦略的国際科学技術協力推進事業を実施しています。
平成15年度に、相手国・実施分野として中国と「環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」の分野につき協力を実施するとの文部科学省の通知を受け、中国側と協議を重ねた後、平成16年度より研究交流を開始し、今回の募集は3回目になります。
平成18年度は、「環境保全及び環境低負荷型社会の構築のための科学技術」の一分野である「流域圏の汚染・劣化に関する影響評価と対策技術」に関する提案を募集します。 本領域は、河川流域自体の汚染・劣化やそれに伴う沿岸海域の汚染・劣化の影響を評価する為の物質循環や生態系等のメカニズムを考慮した評価指標や影響評価モデルの研究、影響の将来予測研究、および汚染・劣化に対する対策技術研究です。
具体的には、都市や農地などの陸域も含めた流域圏における水循環・生態系のモニタリング、社会経済を考慮した汚染・劣化の実態解明、水質、土壌等の環境や生態系への影響と将来変化予測、ならびに対策技術に関わる研究で、地下水循環や河川流域圏に関わる環境全般を対象にしています。
JSTは、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)と協力して、比較的小規模な共同研究(日中両国の研究者の派遣・招聘やシンポジウム・セミナー等の開催を含みます)を支援することを予定しています。
詳しくは、募集要項をご覧下さい。なお、募集要項の正本は英語版で日中共通のものを使用しています。日本語版は参考としてご覧下さい。
平成18年4月17日(月)〜平成18年6月15日(木)
1.募集要項(PDF形式)
(募集要項の前半は英語版(日中共通の正式版)を、後半は日本語版(参考資料)を用意していますので、ご利用下さい。)
2.申請書類(Word形式)
(英語版と日本語版への記入をお願いします)
なお、日本側研究者は提案をJSTに申請し、中国側研究者は提案をNSFCに申請して頂きます。(日本側研究者に合わせ、相手側中国研究者からNSFCに同様の提案申請がなされない場合は、審査の対象になりません。)
独立行政法人 科学技術振興機構
国際室 事業実施担当 田中、土屋
TEL:03-5214-7375 FAX:03-5214-7379
−日中ワークショップ開催のご案内−
来たる5月16日〜17日の2日間、今年度の募集研究領域である「流域圏の汚染・劣化に関する影響評価と対策技術」に関する日中の代表的な研究者を招いたワークショップを中国・北京にて開催いたします。本募集に興味のある方で現在既に中国側研究者の心当たりのある方は、中国側研究者へ参加のご案内をお願いいたします。
なお、本ワークショップは今回の応募の参考になると考えていますが、ワークショップへの参加と研究交流公募の採択とは関係がありませんので、ご承知おき下さい。
本ワークショップの概要は、http://www.jst.go.jp/sicp/jpchws3rd/jpchws3rd.htmlを参照してください。