イノベーションシステム整備事業

先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム

Creation of Innovation Centers for
Advanced Interdisciplinary Research Areas Program

人材育成

先端融合領域におけるイノベーションを担うために、大学等と企業の双方の現場において
必要とされる次世代の研究者・技術者等の人材育成を行う。

平成19年度採択
 国立大学法人 九州大学 『先端融合医療レドックスナビ研究拠点』  
http://icams.kyushu-u.ac.jp/redoxnavi/index.html

マウスを用いた基礎検討で得られた知見を、
糖尿病腎症の治療法開発に役立てていく


名前 : 小玉 賢美
所属 : 九州大学 先端融合医療レドックスナビ研究拠点

Q:
拠点ではどのようなことに取り組んでいますか?(産学の機関や既存の学問領域を超えた取り組みを行っているか?)
A
糖尿病では早期から腎の酸素分圧が低下すると言われていますが、非侵襲的に酸素分圧を評価することは困難でした。私は、疾患創薬グループに所属し(グループ長:高柳涼一、副グループ長:井口登與志)、装置開発グループと共同で糖尿病マウス腎臓における酸素分圧の非侵襲的評価を行っております。本手法は、生体内レドックス反応を可視化するRedox Molecular Imaging装置と酸素感受性トレーサーを用い生体内酸素分圧を画像化解析するものです。
Q:
拠点に参加して感じたことをおきかせください。(他研究プログラムや研究室との違いなど)
A
私が行っている「糖尿病マウス腎臓における酸素分圧の非侵襲的評価」に関する研究は、他の研究グループと共同で行うことが必要不可欠でした。最初はうまく進めていけるか不安に思っていましたが、同じ拠点で行う利点を活かし、密に相談させていただきながら、実験を進めていくことができました。そして、分野が違うグループと連携を取ることで、より新しい研究成果を生み出すことができ、とても有意義なものとなっています。
Q:
今後の目標をお聞かせください。(イノベーション創出に向けた目標設定がなされているか?)
A
現在行っているマウスを用いた基礎検討で得られた知見を、糖尿病腎症の治療法開発に役立てていくことが目標です。また、新たな早期診断手法を確立し、最終的にはヒトでの応用を目指しています。

レドックス反応を可視化するというReMIの技術が
心と脳の接点の解明に重要な役割を果たす


名前 : 加藤 隆弘
所属 : 九州大学 先端融合医療レドックスナビ研究拠点

Q:
拠点ではどのようなことに取り組んでいますか?(産学の機関や既存の学問領域を超えた取り組みを行っているか?)
A
精神科医である私は、2010年度より若手育成事業の枠で本拠点において精神疾患の橋渡し研究に従事しています。「脳内レドックス反応が脳と心を繋ぐ鍵の一つかもしれない」という仮説を元に、各グループの支援を頂きながら、脳内免疫細胞ミクログリアに着目した研究を推進しています。具体的には、精神疾患モデル動物における脳内レドックス反応の可視化や精神疾患患者の体細胞から誘導ミクログリア様細胞を製作し解析しています。
Q:
拠点に参加して感じたことをおきかせください。(他研究プログラムや研究室との違いなど)
A
医学・薬学・工学といった様々なバックグランドを有する研究者が同じ部屋に集い、同じ志を持って研究する点が本拠点の最大のメリットであろうと実感しています。若手研究者であっても、PIとして最先端の研究をされているシニアの先生方に身近に相談できる点もすばらしいと思います。在任中に最先端の脳科学を推進している著名な海外のラボに出向させていただけたことも、本拠点で脳研究を推進する上で貴重な財産となりました。
Q:
今後の目標をお聞かせください。(イノベーション創出に向けた目標設定がなされているか?)
A
目に見えない心の探求が私のライフワークですが、本拠点のレドックス反応を可視化するというReMIの技術が心と脳の接点の解明に重要な役割を果たすのではないかと期待しています。本拠点では、こうした夢のある研究が将来本格的に進展するかもしれません。今後も、動物・細胞レベルから人間レベルに至る「心と脳」の橋渡し研究を推進していきたいと願っております。

非侵襲的なイメージング技術であるReMIを疾患モデル動物、
特にがんモデルに適応し、組織のレドックス状態を可視化する


名前 : Kosem Nuttavut
所属 : 九州大学 先端融合医療レドックスナビ研究拠点

Q:
拠点ではどのようなことに取り組んでいますか?(産学の機関や既存の学問領域を超えた取り組みを行っているか?)
A
私は、現在Redox Molecular Imaging (ReMI)を用いて、がんのレドックス状態の画像解析を行い、そのレドックス変動に対する抗がん剤の効果について検討しています。本研究は、拠点に参画している大鵬薬品工業(株)と協同で遂行しており、非常に有用な研究体制が構築出来ております。具体的には、我々の達成すべき目標に対し、特に臨床を指向した研究戦略等ディスカッションを行い、研究を進めています。
Q:
拠点に参加して感じたことをおきかせください。(他研究プログラムや研究室との違いなど)
A
拠点に参加することで、日常的に共同研究者から助言や技術的なサポートを得ることが出来、またチームワークがとれた状態で研究を実施することが可能となっています。さらには、違う分野の研究者と考えをぶつけ合い、そして共有することで、より研究を深化出来ると考えています。この関係を強化することで、最終的には拠点の掲げる目標に貢献したいと考えています。
Q:
今後の目標をお聞かせください。(イノベーション創出に向けた目標設定がなされているか?)
A
ReMI開発の中での私の役割は、動物モデルへ応用しその有用性を示すことです。具体的には、非侵襲的なイメージング技術であるReMIを疾患モデル動物、特にがんモデルに適応し、組織のレドックス状態を可視化します。将来、このReMIが、がん患者の診断や治療薬の効果判定に役立つ手法になるように今後も研究を遂行していきたいと考えています。