受賞取り組み紹介

酪農乳業界の正常化を行う牛乳由来の本革風素材開発事業

2025年度 次世代賞

団体名:COWNECT(函館工業高等専門学校)、
函館高専アントレプレナー同好会

  • 12.つくる責任、つかう責任
  • 2.飢餓をゼロに
  • 9.産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 13.気候変動に具体的な対策を

解決したい社会課題

  • 酪農家の不安定な経営における課題を解決し、持続可能な酪農業を実現したい
  • 環境負荷の少ない新素材で、循環型社会に貢献したい

取り組み内容

生乳生産量が全国1位であるなど酪農が盛んな北海道でも、近年、酪農家の経営難が大きな課題となっている。北海道で生産される生乳の多くは加工乳となるが、輸入品との価格競争による取引価格の低下や、加工の際に大量に出る脱脂粉乳の在庫管理コストなどが、経営を大きく圧迫する大きな原因となっている。

この取り組みは、函館工業高等専門学校の学生チームによる余剰脱脂粉乳をサステナブルな素材にアップサイクルする活動である。独自の研究成果の活用で脱脂粉乳に含まれるカゼインから高分子シートを生成し、それを本革風の素材に加工することに成功した。作り出された素材は人体に有害な原料を含まず、一般的な本革の2倍のひっぱり強度を持つだけでなく、生分解性も併せ持つものとなっている。2024年にはクラウドファンディングによるキーホルダーの販売も行った。これまで価値が低く行き場の無い余剰品として扱われていた脱脂粉乳に新たな価値を与え、酪農家の経営課題の解決手段とすることを目指している。

現状の課題は、この素材の製品としての量産化だが、支援事業への応募や広く一般に知ってもらうための情報発信、企業との連携なども試みている。高専卒業後もそれぞれの進路に進みながら活動を継続し、将来は、この素材を社会に定着させることで、経済的な不安を抱えることなく持続可能な酪農が行える社会を実現しようとしている。

人工皮革作製のイメージ
実際に人工皮革で作成したキーホルダー
COWNECT活動イメージ

わたしたちの取り組みについて(受賞団体より)

「酪農家の力になりたい」という強い意志を持つメンバーで活動を始めました。私たちの作る脱脂粉乳由来の人工皮革を実用的なものにするため、日々研究や企業ヒアリングを重ねています。現在は「Honda IGNITION CHALLENGE 2025」に採択され、本田技研工業株式会社様より事業開発支援をいただきながら、事業拡大と持続可能な酪農の実現を目指し挑戦を続けています。

酪農家へのヒアリングの様子
Honda IGNITION CHALLENGE 2025 の様子

取り組みについてのお問い合わせ先

関連リンク

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