受賞取り組み紹介

南部アフリカにおける食料安全保障及び人権問題の複合的な解決

2025年度 奨励賞

団体名:ペガラジャパン合同会社

  • 1.貧困をなくそう
  • 2.飢餓をゼロに
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 15.陸の豊かさも守ろう

解決したい社会課題

  • 気候変動による鳥害と農薬被害から人々の健康と食料を守りたい
  • 児童労働やジェンダー格差をなくし、若者の雇用機会を創出したい

取り組み内容

アフリカをはじめとする途上国では、気候変動や野生生物による農作物被害、インフラ不足などが複雑に絡み合い、人々の生活に深刻な影響を及ぼしている。特にジンバブエでは、害鳥による農作物被害が食糧の安全保障を脅かし、その追い払い対策のために健康被害や児童労働といった二次的な社会課題も引き起こしている。

この取り組みでは、ジンバブエにおいて野生生物による食害被害の最大95%にも及ぶと言われているケレア鳥の穀物被害を解決するため、国連開発計画(UNDP)との連携でAI画像解析と自動ドローンによる害鳥追い払いシステムを開発している。現地の農業従事者の経験や暗黙知をデータ化しAIに学習させることで、地域に根ざした精度の高い対策を可能にし、日本の鳥獣害対策に関する知見の応用で鳥の「慣れ」対策も施している。また、ソーラーパネルと蓄電池によるオフグリッド電源やドローンへのワイヤレス自動給電機構の実装で、電力インフラの無い地域での安定運用も実現した。これにより、従来追い払い対策に用いられている薬剤の削減や、主に女性や子供による人力での追い払いの負荷を減らし、健康被害や児童労働の問題解決にも寄与している。

今後、より現地の気象条件に適したシステムの完成を目指すとともに、多くのステークホルダーの巻き込みによって現地での雇用創出や治安悪化の抑制などにも貢献することを目指しており、包括的で持続可能な活動として期待されている。

タンパク源として貴重なケレア鳥は捕獲後に食用として販売
ケレア鳥を網で捕獲する地元民
農地でドローンを使い実証実験中

わたしたちの取り組みについて(受賞団体より)

私たちは、ジンバブエで深刻化するケレア鳥被害や児童労働の課題に真正面から向き合い、AI画像解析とドローンによる自動追い払いシステムの実装に挑んでいます。食料安全保障の強化だけでなく、女性や子どもの負担軽減、雇用創出にもつながるこの取り組みを、より大きな社会変革へ広げていく決意です。今後も現地と共に、持続可能な未来の実現を目指します。

ドローンはワイヤレス充電器を活用
AIによるケレア鳥の認識システム

取り組みについてのお問い合わせ先

関連リンク

受賞取り組み一覧へ