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BioHackathon 2018開催報告

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC) https://biosciencedbc.jp/

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)は、2018年12月9日から15日にかけて、情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)とともに「国際開発者会議BioHackathon(バイオハッカソン)2018」を開催しました。バイオハッカソンは、生命科学分野のデータベース統合のための技術基盤を確立することを目的に、世界中から研究開発者が集まって合宿形式で情報交換と技術開発を行う国際会議です。第11回となる今回のBioHackathonは「医療、有用物質生産、育種応用へ向けたLinked Dataの活用」をテーマとして島根県松江市で開催され、世界15か国から過去最多となる約130人が参加しました。

初日のシンポジウムでは、各参加者が、自らの開発するデータベースの概要や今後の機能強化計画などを発表しました。二日目午前には、ウェブ上の共有ドキュメントを利用して、今回のハッカソンで取り組むプロジェクトの提案とチーム分けが行われました。チームで活動がしやすいように席替えをすると、さっそく打合せや開発が始まりました。普段からメールをやり取りして国際的に研究開発を行っているチームもありますが、ハッカソンでは実際に顔を合わせて集中的に議論を進められるのが大きな利点です。気分転換のため、会場を飛び出して宍道湖が見えるロビーで話し合うチームもありました。

また、今年の新しい取り組みとして、地元の松江工業高等専門学校に通う学生10名と、慶應義塾大学の「医学・医療の学際的修学、半学半教」プログラム※に参加している全国からの高校生3名が出席して、ポスター発表を行いました。英語での説明と質疑応答に苦戦する場面もありましたが、「真剣に話を聞いてもらえて、アドバイスももらえた」と、貴重な体験を喜んでいました。

参加者からは「素晴らしい環境で、さっそく順調に開発が進んでいる」「共同研究先の人と話していたら進め方の間違いが見つかってよかった」「困ったことがあっても、会場を見渡せばたいていの専門家が見つかるから便利だ」などのコメントが聞かれました。最終日にはハッカソンで得られた成果の論文化に向けた会議も行われ、有意義な1週間が締めくくられました。

詳細は以下のURLをご覧ください。

※JSTの「グローバルサイエンスキャンパス」事業(https://www.jst.go.jp/cpse/gsc/)により実施されています。