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立命館大学・仲真紀子教授(RISTEX 研究代表者)のプレスセミナー開催

平成30年5月10日、立命館大学東京キャンパスにおいて、同大学・仲真紀子教授が報道機関に対して「司法面接」を紹介するセミナーを開催しました(協力:科学技術振興機構)。

『10年間の研究と取り組み「司法面接」手法の有用性と必要性』と題して、社会技術研究開発センター(RISTEX)での7年間の研究開発※を含む、仲教授の10年間の取り組みが紹介されました。

「司法面接」は、虐待・性犯罪・いじめ等の被害を受けた子どもの心理的負担を最小限にしつつ、事実情報をできるだけ正確に引き出すための技法です。仲教授は、科学的根拠に基づく面接法の研究開発に始まり、多専門連携を促進する研修プログラムの開発等に取り組んでいます。

プレスセミナーでは、子どもの認知、記憶、供述等についての心理学的研究に基づき開発された「司法面接」技法の概要、研修の効果、そして、我が国における司法面接の現状と課題が紹介されました。仲教授は、この10年間でのべ8,000人以上もの司法・福祉の実務家に研修を行う等、「司法面接」の普及に貢献されていますが、質疑応答ではいじめ調査等教育現場での導入といった新たな展開に期待する声もありました。

プレスセミナー概要
「10年間の研究と取り組み 「司法面接」手法の有用性と必要性」

内容:
(1)社会の具体的な問題に取り組むRISTEXの研究開発
津田博司 科学技術振興機構社会技術研究開発センター 企画運営室 室長
(2)「司法面接」手法の必要性と有用性:10年の研究と取り組み
仲真紀子 立命館大学総合心理学・教授

※「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域 「犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練」研究開発プロジェクト(平成20年10月~平成24年9月)
 「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」研究開発領域 「多専門連携による司法面接の実施を促進する研修プログラムの開発と実装」研究開発プロジェクト(平成27年11月~)

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仲真紀子先生


仲真紀子先生・津田博司室長