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「第8回 SIPインフラ社会実装促進会議 ―SIPインフラ技術・新技術の展開に向けて-社会実装の実践―」を開催しました
TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京都新宿区)
(SIPインフラ維持管理・更新・マネジメント技術/インフラメンテナンス国民会議 共催)

SIPインフラ維持管理・更新・マネジメント技術:https://www.jst.go.jp/sip/k07.html
インフラメンテナンス国民会議:http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/im/

平成29年9月7日(木)、TKP市ヶ谷カンファレンスセンターにおいて、「SIPインフラ維持管理・更新・マネジメント技術」(以下、SIPインフラ)及び「インフラメンテナンス国民会議」(以下、国民会議)の共催による公開シンポジウムを開催しました。

SIPインフラ(プログラムディレクター:藤野 陽三 横浜国立大学 先端科学高等研究院 上席特別教授)では、道路・鉄道・港湾・空港などの社会インフラの維持管理に関わるニーズと技術開発のシーズとのマッチングを重視して研究開発を推進しており、プログラム期間中に、インフラ管理者が「使いたくなる技術」を開発し、実証実験を行った上で、広く社会実装することを目指しています。
本プログラム開始から4年度目の開催となる今回より、社会実装の促進に向けた研究開発フェーズの進展を反映し、これまで開催してきた「出口戦略会議」を「社会実装促進会議」に会議名称を変更しての開催となりました。また昨年11月に設立されたインフラメンテナンス国民会議との共催とし、SIP開発技術の中で実装に向けて精力的な取組みが行われている事例を対象に、SIPインフラ関係者や国民会議会員をはじめ多くの関係者との間でその活動内容や実装状況を共有する機会とすることとしました。

会議では、パシフィックコンサルタンツ(株)の安田亨技術研究センター技師長や、JIPテクノサイエンス(株)の家入正隆インフラソリューション事業部長、オリエンタル白石(株)の二井谷教治技術研究所長、岐阜大学の六郷恵哲特任教授より、SIP開発技術の社会実装に向けた取組状況などをご紹介頂きました。
続いて、国土交通省総合政策局 鈴木学事業総括調整官より、国民会議の活動概要、及び、順次活動を開始している国民会議地域フォーラムとSIPインフラ地域実装支援チームとの今後の連携強化についてご講演を頂きました。また、同局 新田恭士企画専門官より、インフラ点検ロボットの導入に向けて国土交通省が今年度から試行している新技術活用システム(テーマ設定型NETIS)の取組現状や、AI・ロボット等の革新的技術の導入によるインフラ点検の将来像と今後の課題等について、ご講演を頂きました。
あわせて、増設会場では、国民会議の取組紹介・インフラメンテナンス大賞受賞事例のポスター展示が行われました。
最後の全体討議では、各地域のニーズに対応した新技術の社会実装の進め方、国・地方自治体・民間企業・大学等研究機関・国民会議及びSIPインフラ、それぞれが果たすべき役割等について、関係者、府省庁、一般参加者も交えた活発な議論が交わされました。会場は、大ホール・増設会場を合わせた定員420名に達するほどの参加者で満員となり、インフラ維持管理分野における新技術の社会実装・実用化に向けた機運の高まりが伺える会議となりました。

SIPインフラは、今後とも、府省庁及び国民会議との連携をさらに強化し、産官学の力を結集して、新技術の社会実装・実用化を一層推進してまいります。

藤野陽三プログラムディレクター 開会挨拶。

会場の様子

全体討議の様子

鈴木学 国土交通省総合政策局事業総括調整官 閉会挨拶