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さきがけ研究者向けScience For Society (SciFoS)平成25年度活動報告

さきがけ初の試みとして “社会の中の科学という観点から研究者の自らの研究を振り返る”活動を行いました。この活動は下記の2つの領域が合同で取り組んだものです。
・さきがけ「分子技術と新機能創出」研究領域(加藤隆史 研究総括)
・さきがけ「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」研究領域(若槻壮市 研究総括)

“さきがけ研究者向けSciFoS活動”とは研究者の研究展開を見通すための活動で、研究者自らが行う企業へのインタビューを通じ、研究者の今後の研究アクションを浮かびあがらせる事が目的です。この活動は「米国NSFのI-Corpsプログラム」を参考にしたものですが、外部講師を招いて基礎研究を行うさきがけ研究者向けに改良して取り組んでいます。

両領域からそれぞれ、研究総括、豊富な業界情報と人脈を持つアドバイザー、有志研究者5人が参加し、平成25年11月から4ヶ月間活動しました。参加した研究者は下記の観点で、今後の研究のステップアップにつなげる貴重な経験をし、大きな成果を得る事ができました。
・研究でチャレンジしている取り組みが社会的な価値を創造し、またはどのような社会的ニーズを満たすものなのかの把握。
・研究者自身が研究(室)の外に出て考え、再整理し、自分の研究を社会からの期待の中で位置づけなおす作業を自ら行うことを通じ、仮説検証によるコミュニケーション能力の重要性を認識した。

詳しくは各領域のホームページにて活動報告書をご覧下さい。本活動の成果を踏まえ、さきがけ事業で今後もこのような活動を継続的に行う事が検討されています。