ＪＳＴ（理事長　中村 道治）は、平成２４年３月２１日（水）に英国のロンドンにて英国医学研究会議※（ＭＲＣ、ＣＥＯ　サー・ジョン・サヴィル）との間で覚書を締結しました。

ＭＲＣとの覚書は、昨年１１月にロンドンで開催された第８回日英科学技術協力合同委員会において、文部科学省が英国ビジネス・イノベーション・技能省と「先端健康科学」分野の研究交流への支援開始について合意したことを踏まえ、「戦略的国際科学技術協力推進事業」により研究交流を推進することを目的としています。

この覚書のもと、ＪＳＴとＭＲＣが協議し、「先端健康科学」分野における共同ワークショップの開催、研究交流課題の公募領域や時期などについて決定します。これは、ＪＳＴとＭＲＣとの間で行う初めての研究交流支援となります。

ＪＳＴでは、平成１５年度から「戦略的国際科学技術協力推進事業」として、政府間合意に基づき、戦略的に重要なものとして文部科学省が設定した協力対象国・地域および分野において、相手国の研究支援機関と共同で研究提案を公募・採択し、国際研究交流を支援しています。現在、アメリカをはじめ、アジア、大洋州、アフリカ、ヨーロッパにおける２３ヵ国・地域との研究交流を支援しており、本事業を通じて日本の科学技術のさらなる発展に貢献しています。

※英国の研究を助成する公的資金提供機関である「研究会議（Ｒｅｓｅａｒｃｈ Ｃｏｕｎｃｉｌｓ ＵＫ）」の１つ。１９１３年に設立された最も歴史の古いイギリスの研究会議。医学研究を通じて人間の健康向上を目指し、慢性炎症や精神疾患など主要な疾患を対象として基礎研究から臨床試験にわたる研究助成や人材育成を行っている。