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赤﨑勇・名城大学大学院理工学研究科教授および名古屋大学特別教授へ知的財産特別貢献賞を授与
2011年09月13日(火)JSTホール
JSTは、この度、「知的財産特別貢献賞」を創設し、その最初の受賞者を、赤﨑勇・名城大学大学院理工学研究科教授および名古屋大学特別教授に決定し、表彰式を行いました。
「知的財産特別貢献賞」は、真に独創的な研究成果に基づく知的財産の創造と活用に関して、わが国の科学技術の発展に貢献し経済社会上大きな成果をあげた特に優れた研究者に対し、その業績を称え表彰する目的で創設されたものです。
JSTでは、赤﨑教授の研究成果をもとに豊田合成株式会社に開発を委託し、青色発光ダイオードの実用化に成功しました。本開発により青色LED製造技術が確立されたことにより、「光の三原色」の赤、緑、青が揃いフルカラーの表現が可能となりました。今日の携帯電話のバックライトや街頭の信号や大型ディスプレー、最近では、省エネ家電としてLED照明が急速に普及するなどその用途は広がりを見せています。また、本技術について得られた特許権に基づき、国に多額の特許実施料収入がもたらされています。
赤﨑教授の研究成果は、化合物半導体研究に一大センセーションを巻き起こしただけでなく、産業界への影響度でも画期的なものです。この「高輝度青色発光ダイオードおよび高性能青色レーザの開発」の業績により、赤﨑教授の受賞が決定しました。
授賞式では、文部科学省科学技術・学術政策局長の合田隆史様、豊田合成株式会社監査役の太田光一様、名古屋大学理事・副総長の宮田隆司様、名城大学学長の中根敏晴様より、御祝辞を賜りました。また式の冒頭、北澤理事長より「赤﨑教授の成果は、大学発の研究成果が事業化された事例として、またJSTの産学連携・技術移転事業の成果として、偉大なサクセスストーリーである。」とお祝いの言葉を述べ、赤﨑教授の業績を称えました。
赤﨑教授は、「最初はなかなかうまくいかず困難もあったが、小さな成果を見逃さずに研究を進めていくうちに、必ずできるという信念が確信に変わった。受賞のもととなった知的財産はこれまで共に研究に携わってきた多くの研究者の貢献の賜物。思う存分に仕事が出来る環境を整えてくれた多くの関係者に感謝したい。」とあいさつされました。
赤﨑教授の略歴や業績
- 略歴
- インタビュー 青色LED実現への道 未到の領域「われ一人荒野を行く」
- 動画 「青色発光ダイオード物語」