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シンポジウム「グリーン・イノベーションと社会実験」開催報告
-2010年11月17日(水) 江戸東京博物館ホール-
JSTは、グリーン技術をイノベーションに繋げるため各地で行われている社会実験について、その意義やあるべき政策などを議論するシンポジウム「グリーン・イノベーションと社会実験」を、11月17日(水) 江戸東京博物館にて開催しました。
主催者の北澤宏一(JST理事長)による開会挨拶のあと、特別講演として、作家の石川英輔氏より、江戸時代における循環社会の成り立ちや生活について講演いただき、続く4つの講演では、社会実験の定義や実施の際の考え方、海外(中国・ドイツ)の具体的事例が紹介されました。
パネルディスカッションでは、安藤晴彦氏(内閣参事官(知的財産戦略事務局))がモデレーターを務め、各地の社会実験を取りまとめる7名のパネリストから、社会実験事例について紹介がありました。その後、コメンテーター崎田裕子氏(ジャーナリスト・環境カウンセラー)によるコメントや問いかけを交えながら、グリーン・イノベーションを目指す上での社会実験の重要性や促進させるための体制・政策、住民をいかに巻き込んでいくかなど議論が行われました。会場からは、「社会実験の多様性を感じることができた」、「より広く周知し住民の参加を促していくためメディアとの連携も進めて欲しい」といった声が寄せられました。
会場となった江戸東京博物館には約310名の参加があり、グリーン・イノベーションを目指し低炭素社会を実現していくための取り組みとして、社会実験に注目が集まっていることがうかがえました。
- シンポジウムの詳しい内容は以下のURLからご覧ください。(講演資料も順次掲載していく予定です)
- https://www.jst.go.jp/pr/sjsympo2010.html
【講演者】(敬称略)
特別講演:石川英輔氏(作家)
パネルディスカッション:(パネリスト)
天野肇氏 ITS Japan専務理事
宝田恭之氏 群馬大学大学院工学研究科 教授
永田潤子氏 大阪市立大学大学院創造都市研究科 准教授
廣瀬圭一氏 (株)NTTファシリティーズ研究開発本部主幹研究員
本位田拓氏 つくば市 市長公室長
三村真宗氏 (株)ベタープレイス・ジャパン 事業開発本部長
山上和丘氏 秋田県産業労働部 主任
(コメンテーター)
崎田裕子氏 ジャーナリスト・環境カウンセラー
(モデレーター)
安藤晴彦氏 内閣参事官(知財戦略推進事務局)