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産学連携事業 林 善夫 開発主監就任

産学連携事業 林 善夫 開発主監就任 

平成22年7月1日付で、科学技術振興機構の開発主監として、林 善夫氏が就任いたしました。開発主監は、理事長への提言を通じ、産学連携事業全般の制度改善を推進する他、産学連携事業内の競争的資金制度のプログラムディレクターとして、制度の運用や研究開発課題の評価を担当します。
プログラムディレクターとして担当する競争的資金事業(公募終了事業を除く)は以下の通りです。

  • ・産学イノベーション加速事業
  • ・研究成果最適展開支援事業

就任にあたって

大学等の優れた研究成果を企業などに移転し、社会還元を目指す産学連携・技術移転事業の中で、開発主監という大変な重責を担うことになり、身の引き締まる思いです。微力ではありますが、今まで企業で経験した開発研究、新事業企画、知的財産業務を生かして、大学や公的研究機関等の優れた研究成果を実用化し、最終製品として世の中に送り出す橋渡しのお役に立てればと思います。
産学連携・技術移転の難しさについては色々なご意見があろうかと存じますが、抽象的に議論するのではなく、実践的な場での事実を積み重ねて、強固な産学連携の風土の醸成を図っていく所存です。
相互の経験や立場の違いを理解しあうことから始めて、産学連携事業全般のよりよいあり方も議論させていただきたいと思います。是非とも皆様方からのご意見、ご指導をよろしくお願い致します。

林 善夫(はやし よしお)氏の略歴

旭化成株式会社 顧問、博士(工学)
1970年 京都大学工学部高分子化学科卒業後工学研究科修士課程終了、1992年 千葉大学博士(工学)、2006-7年 京都大学大学院エネルギー科学研究科非常勤講師 創発性セミナー「産学連携セミナーⅠ(知財実務/MOTコース)」
1972年 旭化成工業株式会社入社、技術研究所勤務、主に高分子機能材料、感光材料、電子材料などの高機能製品の開発を探索・基礎研究、応用研究に従事、研究開発企画管理部長、知的財産・研究基盤部長、研究開発センター長等を歴任、2005年 執行役員、取締役・上席執行役員を経て2010年より現職
他に、日本化学繊維協会知的財産専門委員長、企業研究会知的財産交流会議運営幹事等を歴任

従事した主な研究開発
ウレタン系感光性プレポリマー、追加記録可能なマイクロフィッシュ記録材料、傾斜構造を有するAg-Cu合金系導電性ペースト、塗布型有機EL素子、アクリル系粉体塗料 等