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「International Workshop on the Search for New Superconductors」開催報告
-2009年5月12日(火)~5月16日(土) 湘南国際村センター(神奈川県葉山町)-

2008年2月に発表された、東京工業大学・細野秀雄教授のグループによる新しい高温超伝導物質LaFeAsO1-xFx発見のニュースは、その後、世界の多くの関連研究者の注目を集めました。JSTでは、我が国発である同発見の重要性を踏まえ、研究領域「新規材料による高温超伝導基盤技術」(TRIP)が緊急かつ特別に発足し、同年10月より、24の課題からなる研究が本格的に進められています。

さて同発見から1年余りが経過した2009年5月、世界の最前線で関連研究を進める研究者が一堂に会し、本国際ワークショップが開催されました。このイベントは、日本(JST)および米国(米国科学財団NSF、米国エネルギー省DoE等)のファンディング機関がスポンサーとなって開催され、全参加者80名のうち約30名の海外からの参加は、米国側の支援を受けてのものでした。

ワークショップでは、最新の研究状況の認識・整理、これからの物質探索戦略や応用展開等の議論が行われました。例えばでは、鉄系超伝導物質の新たな結晶構造の発見なども報告され、今後更なる研究の展開が期待されます。

またワークショップには、これからの物質科学研究を担う、若い研究者の参加が目立ちました。今回を契機に、我が国と世界を股にかけた国際的な交流が一層進むことも期待したいと思います。

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