二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出

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さきがけ

橘 熊野 (群馬大学 大学院理工学府 助教)

フルフラールを出発原料とする汎用高分子モノマーライブラリの構築

 非可食バイオマス資源であるセルロール・ヘミセルロースから、様々なフラン誘導体が製造されています。つまり、フラン誘導体の利用拡大は二酸化炭素固定化推進に繋がります。本研究では、フラン誘導体の一つであるフルフラールを原料に用いて、化学的手法によって既存の汎用高分子モノマーと汎用高分子の合成方法の確立を行うとともに、研究過程に合成されるバイオマス由来化合物群のライブラリ化を行い、新規バイオマス材料を創成するための基盤とします。

論文

Yuya Tachibana, Saori Kimura, Ken-ichi Kasuya, Synthesis and Verification of Biobased Terephthalic Acid from Furfural, published 04 February 2015, doi: 10.1038/srep08249