二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出

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さきがけ

  笠原 竜四郎 (名古屋大学 生物機能開発利用研究センター 客員研究員)

イネ生殖分子機構の解明と操作を基盤としたアポミクシスへの挑戦

 日本人の主食であるイネは、現在もなお農業上極めて重要なアポミクシス系統が作出されていません。アポミクシスは、受精を伴わずに種子などの繁殖体を生産する生殖過程の総称であり、コムギなどではアポミクシス系統が見出されています。そこで、シロイヌナズナで研究者が開発した効率的なスクリーニング法と遺伝子の改変により、イネでのアポミクシス系統の作出を目指します。また、アポミクシス系統に優良な形質を効率的に導入、固定する事でバイオマスを増やすなどして、二酸化炭素の資源化に貢献します。