二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出

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さきがけ

中道 範人 (名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 特任准教授)

バイオマス生産性の向上を指向した概日時計のシステム生物学

 植物のバイオマス生産性は、さまざまな遺伝的要因と環境要因によって決まるため、その理解にはシステム生物学のアプローチが不可欠です。本研究では、環境応答の一環である「概日時計」をシステム生物学の手法によって解析し、環境に応答したバイオマス生産性の理解を目指します。さらにその知見を基にして、時計の中心因子の機能を人工的にデザインし、バイオマス生産性が向上した植物の創出に挑みます。

論文

Norihito Nakamichi, Takatoshi Kiba, Mari Kamioka, Takamasa Suzuki, Takafumi Yamashino, Tetsuya Higashiyama, Hitoshi Sakakibara, Takeshi Mizuno, Transcriptional repressor PRR5 directly regulates clock-output pathways, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., vol. 109, 17123-17128 (2012)