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第8回領域会議と3研究領域合同会議の報告

第8回領域会議は10月3日〜4日に開催しました。その翌日(10月5日)にCrest2研究領域との「3研究領域合同会議」を行いました。

1)第8回領域会議の報告

10月3日〜4日サイエンスプラザ(JST東京本部)で開催した。本会議には在籍研究者全員とアドバイザー13名、JST関係者7名が参加した。

今回の口頭発表はこれまでとは違い、研究進捗報告ではなく世界の研究動向の中で自分の研究の位置等を広い視野で述べてもらうことにした。即ち、大きな視点から各研究者のさきがけ研究を捉え直し討議する機会にした。

具体的には、各自の研究が世界の研究の中でどのような位置にあるか(口頭発表)、さきがけの提案内容がどの程度進んだか(ポスター発表)を発表してもらった。

これは新しい試みであり、何を報告すべきか難しかったという声も一部の研究者から聞かれた。会議の最後に行われた「講評」の際に長田研究総括とアドバイザーの先生方からは、もっと広く深い視野で考えその本質を判り易く短時間で発表するように、との厳しいお言葉もあった。しかし、全体としては各研究者が初心に立ち返り、自らの研究の位置を再度確認する上で有意義だったと思われる。また、大きな視点で発表してもらったため、他人の研究が良くわかった、との声も聞かれた。

次に、JST知的財産戦略センターの水田直宏氏に特許出願について話して頂いた。また、多くの研究者と直に話され特許出願のアドバイスもして頂いた。

さらに、アドバイザー講演として生田幸士先生(東京大学)が「革新的生体医工学者への道」と題して話された。小さい頃のお話から始められ、他にない独自の研究分野をどのように拓いて来られたかをおもしろく且つあふれる熱意で話された。大切なことは自分が本当に何をしたいかであり、そのために必要な考え方や対処の方法などにも触れられた。ご講演は研究者に大きな刺激となり、各自の研究を再度見直す契機になったと思われる。

なお、領域会議前日(10月2日)に東京大学駒場キャンパスで研究室見学会を実施した。当領域の2期生豊田太郎研究者、3期生2名(池内真志、松永行子研究者)の研究室を見学し、研究内容や機器・研究環境等について密接に情報交換することができ、約20名の参加者にとって大変有益な機会となった。

2)3研究領域合同会議の報告

平成20年度に同じ戦略目標で設立されたCRESTの2つの研究領域(曽根純一研究総括、入江正浩研究総括)とともに「3研究領域合同会議」を行った。これは、3研究領域の研究者の連携を強めて、共同研究や情報交換等を活発にしようとする計画の具体化である。

会場は上記と同じサイエンスプラザで行い、口頭発表は各研究領域から3名ずつ合計9名、ポスター発表は合計97題あった。(これらの発表の要旨集を製本して参加者に配布した)さきがけ本領域からは1期生の梅津光央研究者、2期生の白幡直人研究者と廣畑貴文研究者が口頭発表を行った。

なお、口頭・ポスター発表ともに熱心な質疑応答・討論が行われた。参加者は約170名と大変盛況であり本会議は広い分野の研究者が交流を深める大変良い機会になった。

(文責:技術参事 佐々木隆)

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