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第7回領域会議報告

3月7日〜9日京都ガーデンパレスホテルで第7回領域会議が開催された。本会議には研究者40名全員とアドバイザー13名、JST関係者7名が参加した。

今回は、長田研究総括のお考えで、研究の問題点や今後の可能性・方向性などをしっかり議論するために新しい試みを実施した。具体的には、40名の発表を5つのグループに分け、まず各グループで1時間20分にわたってポスター発表を行った。その後、各グループの発表者8名ずつがひな壇に並んで質疑応答(1時間)を行った。アドバイザーに座長をお願いし各先生のやり方で質疑応答を進めて頂いた。発表者が緊張する中で厳しい指摘等もあったが、個々の研究者の個性や本音も引き出しながら、研究に関する深い討論ができた。

今回のやり方(ポスター発表と多面的な質疑応答)に対し、研究者からは「研究内容をじっくり聞き、直接質問ができ、討論時間も確保されていて良かった」との感想が多かった。

また、アドバイザー講演として、原田先生が「1分子イメージング顕微鏡の開発開始からの20年」、今堀先生が「自己組織化による有機材料機能発現」と題して話された。これらのご講演では、卓越した業績の他に研究に対する幅広い視点と厳しい科学的姿勢、今後の抱負などが示されて研究者に大きな刺激となった。

さらに、長田総括が「ゲル科学はどこまで生物に迫れるか!?」という題で講演された。簡単な事象から説明され、物事の「本質」をどのように捉えて研究するかという根本的姿勢などが話され参加者は感銘を受けた。研究者が創造性の高い世界的研究を進めるために、自らの研究を再度根本から見直す契機が与えられたと思われる。

なお、領域会議の前日(3月6日)に京都大学宇治キャンパスで研究室見学会を実施した。当領域の3期生2名(千葉大地、宮内雄平研究者)の研究室を見学し、研究内容や機器・研究環境等について密接に情報交換することができ、20名以上の参加者にとって大変有益な機会となった。

(文責:技術参事 佐々木隆)


第7回領域会議の集合写真

第7回領域会議の写真
(3月7日 京都ガーデンパレスホテルにて)

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