科学技術振興事業団報 第82号

平成10年10月8日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話(048)226-5606(総務部広報担当)

「パルス燃焼乾燥によるし尿処理システム」の開発に成功

 科学技術振興事業団(理事長 中村守孝)は、国士舘大学 工学部 教授 岸本健氏らの研究成果である「パルス燃焼乾燥によるし尿処理システム」を当事業団の委託開発課題の平成8年度課題として平成8年10月から平成10年8月にかけて大阪富士工業株式会社(社長 大島時彦、本社 兵庫県尼崎市常光寺1丁目9番1号、電話 (06)487-1865、資本金 9,200万円)に委託して開発を進めていた(開発費 約4.3億円)が、このほど本開発を成功と認定した。
 くみ取り収集したし尿および浄化槽汚泥(以下「し尿」)は、その大部分がし尿処理施設において微生物の働きにより処理されている。
 本新技術は、パルス燃焼により発生する衝撃波を用いてし尿を高い熱効率で瞬時に乾燥・粉体化するし尿処理システムに関するものである。
 本システムは、広い設置面積を必要としない単純な構成であり、多量のし尿を短時間で効率良く乾燥処理できることから、し尿処理施設の新設や更新に適用されることが期待される。
 なお、本システムから排出される乾燥粉末し尿は、肥料原料としての利用が見込まれ、また、焼却処分も容易である。

「パルス燃焼乾燥によるし尿処理システム」(背景・内容・効果)

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