氏名 |
所属機関 |
所属学部・学科など |
役職 |
研究課題名 |
侯 召民 |
理化学研究所 |
有機金属化学研究室 |
主任研究員 |
d-f遷移金属混合型錯体による新反応場の構築 |
忍久保 洋 |
京都大学 |
大学院工学研究科 |
助手 |
水の特異性を活かした新反応系の開発 |
浜地 格 |
九州大学 |
先導物質化学研究所 |
教授 |
巨視的応答性を有する超分子ポリマーの創製 |
古田 弘幸 |
九州大学 |
大学院工学研究院 |
教授 |
異種ポルフィリノイドの創製 |
松田 建児 |
九州大学 |
大学院工学研究院 |
助手 |
フォトクロミック情報処理システムの構築 |
和田 健彦 |
大阪大学 |
大学院工学研究科 |
助教授 |
生体高分子組織化の可逆的制御と機能材料への展開 |
総評 : 研究総括 村井眞二 (科学技術振興事業団研究開発戦略センター・上席フェロー)
本領域は、有機化学の本流、あるいはフロンティアにおいて、21世紀の産業に革新をもたらすような斬新な提案を期待しています。
今年度の募集にあたっては、独自の公募ポスターを作成し、大学、国研、産総研などに配布してPRするとともに、アドバイザーなどの協力を得て、化学会、薬学会、有機合成化学協会などの会員、大学の化学研究者にE-mailで応募を積極的に勧誘することにより、昨年度の155件より、大幅増の207件の応募が寄せられました。
応募の分野別内訳は、有機化学と合成的研究関連65件、高分子化学と合成的研究関連24件、材料化学と合成的研究22件、生化学と合成的研究関連28件、環境化学と合成的研究17件、ナノ科学と合成的研究51件と多分野に広がりがありました。所属別では、国公立大173件、私大16件、国研他18件でした。
応募課題は、広範で多岐にわたるため、選考にあたっては、1テーマあたり2人のアドバイザーがそれぞれの専門家としての立場から評価を行い、その評価を参考に、書類選考会にて、アドバイザーに意見を述べていただき、研究総括の見解も述べながら、独創性、革新性の優れた面接者14名を選考しました。なお、面接選考に採択できなかった提案にも、レベルや達成度が高く国際的にどこに出しても胸をはれる内容が多数あり、採択数が少ないため採択できず極めて残念でした。面接選考では、研究者より提案内容の説明を受け、その後質疑応答を行い研究者の資質、意欲などを見極めて、採択課題6件を選定しました。34.5倍の競争の中、採択した研究課題は、有機化学、材料化学、生化学、環境化学、ナノ科学分野において世界の先端を行く内容であり、チャレンジ精神旺盛な研究者が有機合成の革新的手法システムを開拓し、21世紀を席巻する新物質・新材料を創製することにより、世界におけるリーダーシップを発揮し続ける成果を産み出すことが期待できると思います。
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