戦略的創造研究推進事業(公募型研究)
新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要



研究領域:「光と制御」
 
氏名 所属機関 所属学部・学科など 役職 研究課題名
木塚 徳志 筑波大学 物質工学系 助教授 原子直視法によるナノコンタクトの光機能探索
金原 数 東京大学 大学院工学研究科 講師 インテリジェント光駆動分子機械の構築
周 豪慎 (独)産業技術総合研究所 電力エネルギー研究部門 主任研究員 光技術・ナノ構造・認識分子の融合による環境診断素子の開発
高坂 繁弘 古河電気工業株式会社 ファイテルフォトニクス研究所 研究員 テラヘルツ繰り返し高安定外部同期型パルス光源の開発
Harold Y. Hwang 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授 量子閉じ込めモット絶縁体における強相関系の光学構築

総評 : 研究総括 花村 榮一 (千歳科学技術大学 光科学部 教授)

 「光」は光通信、光情報記録を初め、微細加工、バイオ関連、物性の制御など、科学や技術・産業で重要な役割を果たして来たが、21世紀に於いてもその重要性は更に増すと予想され、いろいろな可能性を秘めた分野である。
 今年度は募集3年目、最後の募集の年となったが、「さきがけタイプ」の主旨に則り、将来の科学技術の重要な芽を発掘する目的で、広報活動も活発に行ったところ、純粋科学のアカデミックな研究者から、応用科学や産業界の研究者まで、光が何らかの形で関わっている広い分野の人々から「光と制御」を切り口とした、斬新な提案や大胆な提案、堅実な提案や技術・産業の発展に貢献できそうな提案、といった幅広い研究提案があった。
 応募件数は、初年度の71件から昨年102件、今年166件と大幅に増加した。所属区分では、国公大;115件、私大;15件、独立行政法人;15件、公益・特殊法人;13件、民間;4件、その他;4件であった。これらの提案を研究総括及び領域アドバイザー9人により査読、評価を行い、書類選考で絞り込んだ15件の面接選考から5件を採択研究提案として選定した。
 採択した5件は、国立大;3件、独立行政法人(産総研);1件、民間企業;1件であり、特に若手を優先した訳でなく研究提案内容で選定したのであるが、結果は5人全員が30歳代の若手研究者であり、明日を見つめたインパクトある研究での若手研究者の独創性、実行力は高く評価できる。計22人となった研究者が、研究総括、領域アドバイザーの指導、支援の下、切磋琢磨してさきがけらしい素晴らしい研究成果を挙げ、学問的にも実社会的にも「光」分野の発展に大きく貢献することを信じてやまない。
 なお、採択の倍率は昨年の11.3倍から33.2倍となっており、採択されなかった提案にも捨てがたいものが多数あり、残念至極である。

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This page updated on September 18, 2003

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