科学技術振興事業団報 第301号
平成15年3月18日
埼玉県川口市本町4-1-8
科学技術振興事業団
電話(048)226-5606(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp/
川崎市高津区坂戸
財団法人神奈川科学技術アカデミー
電話(044)-819-2035
URL http://home.ksp.or.jp/
画期的なバイオセンサーの開発
光導波路型SPR装置
~「神奈川県地域結集型共同研究事業」の研究成果~


 次世代光産業の発展の戦略的基盤となる、革新的光学材料・光機能材料の研究開発を通じて、特に環境分野を視点として新産業を創出し、独創的光材料開発に関するCOE構築を目指して、産学官のポテンシャルを結集してチャレンジした共同研究事業『独創的光材料の開発による環境技術の創製』プロジェクトの成果がまとまりました。
 このプロジェクトは、文部科学省及び科学技術振興事業団が平成10年度にスタートさせた地域結集型共同研究事業の第二期目(全国4地域の一つ)であり、神奈川県を中心とする産学官が結集して進めてきたものです。
 (財)神奈川科学技術アカデミー(KAST) が行っている神奈川県地域結集型共同研究事業「鈴木グループ」(グループリーダー鈴木孝治、慶應義塾大学理工学部教授)では、光による物質の検出や計測のための光センシング材料の開発をテーマに研究を行っています。この度、表面プラズモン共鳴(SPR)現象を利用した2つの装置を開発しました。いずれも細胞、蛋白質などの生体物質をリアルタイムに測定できるツールとし最先端バイオテクノロジーの研究に貢献する非常に有効なツールとなるものです。

○~SPR, 屈折率、吸収スペクトル、蛍光、電気化学反応という多様な測定が可能~
光導波路型SPR装置


 現在、生体高分子の相互作用を測定する主要な手法である光吸収、蛍光、電気化学反応等とSPR現象をアタッチメントの交換だけで1台の装置で計測することが出来ます。ポストゲノムの主流であるプロテオーム解析に対応する画期的な装置です。(資料参照

本件については、平成15年3月18日(火)午後2時に、文部科学省記者会、神奈川県政記者会へ同時に資料提供するとともに、3月18日~20日 早稲田大学にて開催の日本化学会展示会で展示します。また3月19日(水)午後2時~4時まで、同展示ブースにてプレス向け技術説明を行います。
資料
資料補足

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本件に関する問い合わせ先:

財団法人神奈川科学技術アカデミー 研究部 研究事業課
 〒213-0012 川崎市高津区坂戸3-2-1
 TEL: 044-819-2035 / FAX: 044-819-2026
 田巻 一彦(たまき かずひこ)
 高橋 真木子(たかはし まきこ)

科学技術振興事業団 地域事業推進室
 〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8
 調査役 菊池 文彦(きくち ふみひこ)
 TEL: 048-226-5634 / FAX: 048-226-5666
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