番号 |
課 題 名 |
提案者(研究者/企業) |
研究 期間 |
概 要 |
1 |
病変性変異蛋白質の ウルトラハイスループット検査法の確立
-BSEのスクリーニングを目指して- |
北海道大学電子科学研究所 教授 田村守
(独)農業技術研究機構 動物衛生研究所 プリオン病研究センター長 品川森一
帯広畜産大学 助教授 堀内基広
北海道立衛生研究所 所長 田村正秀 |
3年 |
蛍光ゆらぎ(分子の運動)を利用して蛍光分子1~数個の検出が可能な超高感度検出システムを開発し、遺伝子診断や蛋白質相互作用の検出へ応用するもの。従来の蛍光強度を測定する手法と異なり、微量の検体を液相で測定できるため、牛海綿状脳症(BSE)のような膨大な数のサンプルを対象とする検査を全自動で超高精度、迅速に行うことができる。
本技術では、ウイルソン病、糖尿病、クロイツフェルト・ヤコブ病、C型肝炎等の病態の早期診断などが可能となるが、当面の目標をBSEの検査システムの構築に置き、現在、熟練者の人手による検査を全自動化し、現行の食用肉は勿論、今後の課題とされる加工食品や牛の生前診断への道を拓く。 |
オリンパス光学工業(株)
浜松ホトニクス(株)
シグマジェノシスジャパン(株)
北海道電子機器(株)
(株)イーエスイー |
2 |
ヒト癌治療、癌予防ワクチン開発研究 |
札幌医科大学医学部 第一病理 教授 佐藤昇志
第一病理 助教授 鳥越俊彦 第一外科 教授 平田公一 整形外科 助教授 和田卓郎
東札幌病院 院長 坂牧純夫
札幌鉄道病院 呼吸器科 部長 四十坊典晴
和歌山県立医科大学 医学部 教授 山中昇
千葉県がんセンター 整形外科 部長 舘崎慎一郎
東京大学 医学研究科 教授 松島綱治 |
3年 |
本技術によるワクチンは、大腸癌、乳癌、肺癌などの世界的にも癌の多くを占める上皮性腫瘍や滑膜肉腫などに対して有効で、日本人のもつ遺伝子に適合したヒト白血球抗原を特定して癌治療・予防ペプチドワクチンを、世界に先がけて第一期の臨床試験を行っており、世界的にも注目されている。癌ワクチンは、副作用がなく患者への負担の少ない点で期待も大きく、治療のほか癌予防につながる点で意義深い。
本課題ではこの癌ワクチン治療を確立するために、大学等における臨床試験と並行して、癌免疫関連の検査技術や投与前の遺伝子診断技術の開発、さらに治療の効果を把握するため、このワクチンと特異的に反応する患者のT細胞を用いたモニタリング検査システムの開発を進める。 |
住友製薬(株)
(株)苫小牧臨床検査センター
(株)札幌イムノダイアグノスティックラボラトリー
シグマジェノシスジャパン(株) |