新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 戦略創造プログラム |
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戦略目標 「環境負荷を最大限に低減する環境保全・エネルギー高度利用の実現のためのナノ材料・システムの創製」 研究領域「エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創製」 |
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総評 : 研究総括 藤嶋 昭(東京大学大学院工学系研究科 教授) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ナノテクノロジーは21世紀を支える重要な分野であり、今年度、文部科学省からは3つの戦略目標が示されたところである。研究領域「エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創製」は戦略目標「環境負荷を最大限に低減する環境保全・エネルギー高度利用の実現のためのナノ材料・システムの創製」を目指して設定されたものであり、ナノテクノロジーを活用した高効率のエネルギー変換・貯蔵技術、環境調和型の省エネルギー・新エネルギー技術を創製し、環境改善・環境保全に資する研究、および、ナノオーダーで構造・組織等を制御することにより、省エネルギーを達成し、エネルギーの高度利用に資するこれまでにない高度な物性を有する機能材料・構造材料・システム等を創製する研究等を対象としている。 本研究領域への応募総数は67件で、これを分野別に分類すると、エネルギー・環境分野(24件)、ナノ物質・材料(構造材料)(11件)、ナノ物質・材料(電子・磁気・光学)(10件)、省エネルギー・エネルギー利用技術(5件)、加工・合成・プロセス(3件)などであった。用途別には、水素製造・貯蔵関係(7件)、超高温耐熱材料(7件)、燃料電池(7件)、熱電変換材料(6件)、太陽電池(4件)、ナノチューブ関係、医療関係、超伝導関係などに分類された。審査に際して、本研究領域の研究総括、領域アドバイザー8名により戦略目標の方向性を共有した後、単なる既存概念の延長ではなくナノテクノロジーを駆使した革新的技術シーズの創出、具体的な研究目標、充実した研究体制、研究の進め方、及び熱意にあふれ優れたオリジナリティーを有する研究リーダーをも視点として意見交換を行い、書類審査により14件の提案を選定し、面接審査により9件の提案を厳選した。 採択できなかった提案にも多くの優れた提案もあったが、戦略目標に対する貢献度、基礎データの蓄積、再現性の確認、ターゲットの絞込み、具体的な説明や数値目標の明確さ、効果的な研究体制、及び研究代表者の研究課題への取り組み等を勘案し、これらの課題の採択に到ったものである。 採択された課題は、太陽光水分解、熱電材料、光エネルギー変換用ナノシート、電界効果型光機能素子、全固体型エネルギー変換デバイス、燃料電池用ナノチューブ、超伝導材料、電力貯蔵デバイスなどいずれも意欲的な提案で、革新的技術シーズの創出と大きな成果を期待したい。 |
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This page updated on October 31, 2002
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