新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 戦略創造プログラム |
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戦略目標 「環境負荷を最大限に低減する環境保全・エネルギー高度利用の実現のためのナノ材料・システムの創製」 研究領域「環境保全のためのナノ構造制御触媒と新材料の創製」 |
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総評 : 研究総括 御園生 誠(工学院大学工学部 教授) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ナノテクノロジー「環境保全のためのナノ構造制御触媒と新材料の創製」の研究領域は、ナノオーダーで構造・組織等を制御することにより、高効率・高選択的かつ低環境負荷な物質の合成あるいは処理を可能とする新触媒・新材料・システムを創製し、環境改善・保全に資する研究を対象とする。すなわち、「独創的なナノ制御法」と「環境改善への大きな貢献」の二つをキーワードとして高機能触媒・材料等を創製する研究である。 応募総数は63件、大学55件、法人8件で、内容を主題で分けると、グリーン有機合成関連24件、環境触媒・材料・システム18件、環境材料合成15件、その他(バイオ、光など)6件であった。提案には、均一系、不均一系触媒のナノレベル制御により有機合成、汚染物質無害化の機能を向上させることを目指したものが比較的多かった。ただし、これらには、ナノ制御のアイデアに独自性が見出せないもの、グリーン化学のキーワードを含むだけで環境改善への貢献が明確に考察されていないものものも少なからずあった。選考にあたっては上記二つのキーワードを重視し、書類による一次選考と面接による最終選考により選考した。いずれか一方のキーワードに関してとくに優れている提案は他が現段階で不十分であっても将来性を勘案しながら採択の方向で検討したが、領域全体としてはナノテクノロジーの進歩と環境改善への貢献の二つがバランスよくはかられるように配慮した。しかし、合成効率の向上のみの提案や構造解析のみの提案などは対象としなかった。 採択された規模の異なる9件の課題を全体としてみると、基礎から応用、物質・材料合成から機能設計、グリ-ン合成から環境改善技術のバランスがとれていて、いずれも将来の成果が期待される意欲的な研究である。とはいえ、成果はすべて今後の研究努力にかかっている。研究総括としてはアドバイザーやスタッフの方々と協力してインパクトのある成果が得られるよう精一杯応援をしたいと考えている。採択されなかった提案の中に優れたものがかなりあったが採択できなかった。これら提案が今後何らかの形で具現化され成功することを祈りたい。 |
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This page updated on October 31, 2002
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