新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 戦略創造プログラム |
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戦略目標 「情報処理・通信における集積・機能限界の克服実現のためのナノデバイス・材料・システムの創製」 研究領域「高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用」 |
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総評 : 研究総括 福山 秀敏(東京大学物性研究所 所長、教授) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本研究領域「高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用」は平成14年度に公募された。 フラーレン、分子システム、膜・界面・超薄膜、ナノ超伝導体・磁性体、液晶、反応制御、局所プローブの開発、等の新物質状態を探求する多様な且つレベルの高いさまざまな計画に加えて材料・プロセスに関する提案が計54件寄せられた。8人のアドバイザーの先生を交えての率直で積極的な意見交換により15課題が面接対象となり、その中から7件が採択された。ナノ構造体材料の物性面への取り組みが研究領域の軸足であったためか、結果として採択されたのはすべて大学ないしは大学共同利用機関から申請されたものとなった。優れた提案でありながら、採択された課題と基本的におなじ方向を目指すとの理由で採択に至らなかったケースもあり、心残りがある。一方で従来の研究の単なる延長としか思えない提案もあった。採択課題は当然それぞれが特徴をもっており、そこから、個性ある成果がうまれることが第一であるが、同時に、根幹では、原子の凝縮体としての物質が持つ限りない可能性を「ナノ構造体」という観点から「新物性探求」を目指した研究であるという点では共通である。従って、相互の研究連絡・意見交換を通じて個々の研究の先鋭化ばかりでなく予想外の新しい可能性がうまれることを期待したいのためのフォーラム作りを検討している。このフォーラムには、今回採択となった研究課題にとどまらず、当該研究領域において高いアクティビティを持つ関連研究者の広い参加をもとめ、本領域の目指す研究の将来のより大きな発展を期待したい。 |
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This page updated on October 31, 2002
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