新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 戦略創造プログラム |
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戦略目標 「情報処理・通信における集積・機能限界の克服実現のためのナノデバイス・材料・システムの創製」 研究領域「新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムの創製」 |
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総評 : 研究総括 梶村 皓二((財)機械振興協会 副会長・技術研究所 所長) | |||||||||||||||||||||||||||||||
「新しい物理現象や動作原理に基づくナノデバイス・システムへの挑戦を」 この研究領域は、量子系の新しい物理現象や動作原理、およびナノスケールにおいて初めて現れる電子系やスピン系の物理特性を制御して情報処理に資する演算、記憶などのアクティブな機能をもつ新しいデバイスやシステムの実現を目指す研究、ナノスケールの局所的特性を対象として電気、機械、光等の物理的手法や動作原理を用いてセンシング、操作、制御などを行うデバイスや新たな情報処理システムの創製を目指す研究を対象とするものである。 既存技術の限界を打破する新しい技術コンセプトに発展する新しい物理現象発現のためのナノ構造体の構築の提案、斬新なコンセプトに基づいた分野開拓型の研究の提案および基盤的波及効果の大きな提案を期待し、それぞれの提案が訴求する新規性、独自性に加えてその実現に必要なプロセスや計測などの周辺技術や同時に満足させなければならない動作条件との関係などについても、綿密に考察されたものとなっているかなどの視点での審査を行った。 今年度の応募は30件あり、領域アドバイザーを8名に増強して、書類審査を行って、8件の提案を選択し、最終的に、面接審査によって4件の提案を採択した。ナノテクノロジーは広い範囲をカバーする基盤技術として期待されているが、スピントロニクス、量子コンピューティング、超伝導応用、加えてナノプロセス・構造制御関連などで提案の80%を占めたのが特徴的であった。 採用に至らなかった提案の中にも、研究構想としては意欲的で、優れたものが多くあった。しかしこれらの提案の中には、ナノテクノロジーの大型プロジェクトとして推進するには備えが十分とは言いがたいものや、ゴールのナノデバイス・システムの創製への道筋がややあいまいなものが含まれていた。実現性を高めるシナリオの中の挑戦の部分と、リスクに対する多角的な検討が望まれる。 |
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This page updated on October 31, 2002
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