新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要 CRESTプログラム |
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戦略目標 「新しい原理による高速大容量情報処理技術の構築」 研究領域 「情報社会を支える新しい高性能情報処理技術 |
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総評:研究総括 田中 英彦(東京大学大学院情報理工学系研究科 研究科長) | |||||||||||||||||||||||||||||||
「革新的な情報処理技術を目指して」 研究領域「情報社会を支える新しい高性能情報処理技術」は、本年度は昨年度に引き続き第二回目の募集を行った。 現在は情報の果たす役割の高い社会であるが、今後はますますその傾向が強まることが予想される。特にその利用者は一部の人に限られずあらゆる人々である。また扱う情報の種類も文章や数値だけに留まらず、音、画像など様々なものがあり、高速インターネットの発展により、それらを迅速にやり取り可能である。従って、情報処理技術に対する要求も従来になく幅広く、また厳しいものがある。新たな科学技術研究の必須ツールとしての超高速性、膨大な情報を蓄積処理する大容量性、あらゆる人々が情報システムに頼って生活するための信頼性、人々が安心してシステムを使えるための安全性、変化する処理需要や機器に対応し易い適応性、生涯に渉って使うことを可能にする継続性など様々な要求がある。 この研究領域は、このような要求を満たすための情報処理技術を対象としており、従来のコンピュータシステムを新たな時代の要求に合わせて変革するための抜本的な要素技術として、コンピュータ性能を飛躍的に向上させる要素技術、システムの安全性や信頼性を抜本的に向上させる技術、大負荷に耐えられる大容量システム技術の他、量子コンピューティングや分子コンピューティングのように全く新しい原理に基づく処理技術を対象としている。 本年度の募集に対し、大学や研究機関から、システムの安全性や信頼性を向上させる技術の研究、高性能大容量コンピュータシステムに関する研究、マルチメディア情報処理に関する研究、量子コンピューティングや光コンピューティングなどの要素技術に関する研究、など計19件の興味深い提案があった。これらの提案を7人の領域アドバイザと共に書類選考を行って、領域の主旨に沿った成果が期待できる提案の内、特に優れた研究提案12件を面接対象として選定し、それらに対し面接選考を行った。面接選考では、新規性と妥当性、トータルシステムへの展開イメージ、競合技術との関係、目指す到達点等を重点として検討を行い、その成果が学問的な貢献に止まらず、将来の情報社会や産業界へのインパクトが大きいと考えられる研究提案を選定した。 選考の結果、高信頼性情報処理基盤、マルチメディアコンテンツの記述、量子情報処理、ソフトウェア検証に関する計4件の提案を採択した。今後、これらの研究が推進され、情報社会へ大きな貢献が為されることを期待したい。なお、この他にも興味深い提案があったが、採択できず残念であった。来年度ももう一度募集を行うので、引き続き優れた研究提案を期待したい。 |
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This page updated on October 31, 2002
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